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2017年05月13日

季節の詩・愛の詩 2017 《一覧》



季節の詩  愛の詩

最新の一覧ページです
2015年以前のものはこちら


海 山 街   
心晴れ渡る五月
四月なのに五月病?! 〜思春期のぶり返し〜 
すみれが愛される理由は 
四月、しあわせの始まり 
桜よ、僕を待たないで
ずっと待っていたのに 花(さくら)を
満開の桜はすでに散る時を予感させる 
桜、それしか目に入らない 
生まれた時から愛がすき  
なぜあなたがいかなければならないのか〜惜春〜 
三月、さくら待つ月  
さき初めさくら 「三月、さき初めの花」を改めました 
もう 解けてしまってもいいと思ったんだ〜雪の季節の終焉〜
 どうせ解けてなくなる運命なら***淡雪のたわ言*** *
 2編の詩を一つの記事に掲載
風向きが変わるとき 〜春一番〜  
私の心には温かい雪が降っている  
ばれんたいん宣言
はつゆきパート2  
命の洗濯日和 
一生懸命な一月、逃げ出しそうな二月  
成人式
一月、命の芽生え 
 
*以下の詩は、今年はまだUPされていません↓
初 雪 の 詩(うた)  
初めて雪の中を歩いた  
雪が降ったら White Christmas☆恋人がいたら Merry Christmas♪
イヴを待ちきれなくて**☆**  
初雪 〜愛の魔法が解けるまで〜 
神無月、十一月、神無月… 
霜 月(白雪姫は森の中…) 
も み じ《折句》  
紅葉(もみじ)がすっかり色づく前に男女バージョン
秋がいつの間にかやってきたように  
じっと君だけをみつめていたい  
風の中に真実がある 
秋が連れてくるもの  
その秋をつかまえて  
悔しいことがあっても〜九月の応援歌〜 
なつかしい夏 あきらめない秋  
九月 孔雀の羽が広がる瞬間 
(はな)と月を待つ八月   
Happy Bride 叶えたい(八月の花嫁)  
八月、はじめて愛を知りました  
初デート 
茜空には届かない 〜朝顔の詩(うた) 
泣いてしまうのはきっと…  
泣かない約束  
もしもロミオとジュリエットが死なずに結ばれたなら 
キスをする時目を閉じるのはなぜ?  
あいらふゆ(I Love You) / あいしてる《短歌2首》
もしも大人になったなら 〜初樹のテーマ〜
真珠貝の告白
あの人は広い傘をもっている  
露と梅雨とつゆの詩(うた)
紫陽花は雨が好き 
制服の白の魔法〜Teens of eary summer〜 
何度雨が降ったら 本当の緑になるのだろう 
五月生まれのあなたへ♪  
春がしおれてしまった〜五月病の詩(うた) 
あなたの風が懐かしい〜私のダニー・ボーイ〜

  



2015年6月21日までに公開した詩はすべて、前の一覧で見られます。
「季節の詩 愛の詩」一覧

それ以降、更新が追いつかなかったので、今回もっとシンプルにした年ごとの一覧をUPしました。



新しい順に掲載しています。
再UPも含め、最新の記事が一番上に来るようにし、
随時URLを埋め込んで記事に飛べるようにする予定ですが、
まだタイトルだけのものもありますのでご了承ください。

各詩の記事の最後にある【関連した記事】は、最新20件の詩の索引ですので
ご活用ください。

カテゴリーで、まとめてご覧になる時は こちらから




トップの記事は、最新の詩や季節の詩など
常に詩を掲載しています。
トップページからどうぞ。
(1週間くらいで入れ替えています)
下は小説の目次一覧です


  

 [THE PAST POST]
▼△時の追いかけっこ△▼

こちら からどうぞ



京都と関東のとある海沿いの町を舞台にした物語
 雪洗YOU禅物語 
 ↑ こちらから


シャボン玉飛んだ
映り込みの家庭
(いえ)

目次は こちら


小説 ▼△あの人は
広い傘をもっている△▼

ここをクリック


忘れられた零地点(ゼロポイント)
こちらからどうぞ


「ひのくに物語」全59話完結!




プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか




posted by kuri-ma at 05:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ★目次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

65 《三月さくら》 デジャブ5 〜空&初樹5  【X-3】2017

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今日は、デジャブの最終話まで
一挙3話どうぞ!
小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼

晴れた日は外へ出よう!!


しばらく会話の中だけにしか
空は登場していませんが、
今日はもしや!のお話が聞けそう。
父たちの会話の続きから★


「桃も誰か付き合ってるの?」と治郎が聞いた。
「大学の同級生でさ」と、星一。
「じゃあ、もう時間の問題か」
「女の子は、つまらんさ」
「いいよ、未来だったら誰でも連れて行ってほしい」
「誰でもよくないから、心配してたんじゃないのか」
「はー」治朗は溜息のような声を出した。「そして、麗美が初樹か?」
「麗美はどう思ってるかわからないよ。初樹が一方的に好きなだけで」と、一朗。
「そうか。麗美も初樹なら、弟のようにしか考えてないはずだよな。未来の連れて来るようなどこの馬の骨かもわからない男に比べたら」
「初樹なら安心だ」と星一。
「そうかな。最近の学生は進んでるから」心を落ち着け始めたかと思った治郎は、まだそんなことを言った。
「それは昔からだろう」と、星一。
「俺の息子を疑うのか?」と、一朗。
「イチさんの息子がどうのって言わないさ。初樹を嫌ってるわけでもないし…」
「初樹は、昔からお前の店が好きだっただろ?今もよく行ってるみたいだよ。麗美も演ってるんだろう?」
「そうだけど」
「空と仲がいいのも前からだよ。だから、美和との仲を一所懸命取り持ってやってるんだ」


 葉摘は初樹に向かって、とっておきのネタを話し始めた。
「あの笑顔よねぇ」 空のことを言っているのだった。
「なるほど。あの人のはね、天然だよ。かっこつけたり、何か意図がある笑顔じゃないんだ。表裏のない人だから」
「コロってきてそうな人が近くにいるんだけど」
「え、嘘、美和ちゃん?!だったら逆転だよ!本当にそう?」
「間違いないって思う。『最近どう?』って訊いたらね、なんか嬉しそうっていうか、もじもじって感じで、これはって思ったの。
 いろいろ聞き出しちゃったわよ。最近メールは毎日交換してるんだけど、ちょっと会えてないみたい。自分からは会いたいって言えないみたいなのね。
 そもそも初めて会った時に、空兄の笑顔にけっこドキってきてたみたいなんだけど、口を開いたら軽薄男に見えてきちゃって、敬遠しただけみたい」
9

またもや今日も
空は、会話の中だけの登場でしたが、
いよいよ、空を満載した
クライマックスが近づきます★
↓引き続き次の回も、お楽しみください。






彼岸花群落。


片思いで
通じてなさそうな
空の恋心でしたが、
え、もしかして、違うとしたら?!
初樹と葉摘の会話の続きから★


「そういう意味だったんだ。初デートの後、美和ちゃんが、空兄の微笑みが本当だったとか、なんとか言ってたんだよね。なんだ。お互い一目惚れってこと」と、初樹。
「そうかも」と、葉摘。
「いつもは、なんでもはっきりしてる美和ちゃんがめずらしいよね」
「こういうことは、誰もそうでしょ」
「でもよかった。やったね、空兄」初樹は心から嬉しそうだった。「空兄と美和ちゃんか…。ねぇ、やっぱり、運命ってあるのかなぁ?」
「私たちが、お父さんとお母さんから生まれたってことが、運命でしょ」
「うん、そうだね。父さんと母さんは、運命の出会いだよな」
「お父さんを見てるとね、お母さんはいないのに、いないという気がしないの。運命って、出会ってからが肝心って気がする」


 いつの間にか秋も深まってきた。物想いにふさわしい季節だった。空は、今までと全然違ってしまった自分に驚いていた。
 今までは周囲が上手に収まっていれば、彼自身はそれほど求めるものもなかった。それなのに今は、自分のできることがあれば積極的にやりたい気持ちだった。その反面、ものすごくマイナス的な彼もいた。
 外側は普段と変わらない明るい空、に見えたかもしれない。しかし、彼の内面は全然変わってしまった。
 空は今度美和と会う時のことを考えた。
 内心、いつまで会ってもらえるか不安だった。
 今度はもう会えないと言われたらどうしようと、いつも心配が胸にあった。会いたいけれど、いずれ内容のなさが露見して、彼女に見限られるんじゃないか。自分でも、こんなに臆病なのかと、あきれるくらいだった。

 ある日(それは葉摘、初樹姉弟の会話の翌日だった)、初樹が、美和を伴って“Jiro's home”にやって来た。空は突然のことに喜びを隠せないようだった。
 改装を終わったばかりの支店のライブハウスへ行っていて、志道はいなかったし、空は今日はピアノ演奏と接客で忙しかった。
 その日演奏した曲の中には、両親の馴れ初めの曲、ショパンの“ノクターン”と、Jiro(治郎)の“告白”などがあり、彼の心は彼女への思いで満ちていた。最高の演奏が出来たと思った。
 美和が帰る際、空はその完璧な笑顔を浮かべながら言った。「送れないのが、残念なんだけど、来てくれて本当に嬉しかった」
「お店に来てって言っていたでしょう、前。いきなり来てごめんなさい」
「謝らないでよ。今日はピアニストが休みでさ。でも、だから君に演奏を聞かせられてよかった。終わったら電話するから」
10

空は知らないうちに、
別人に変えられてしまったようです。
明日は感動の最終話です🎵






2012.09.29 和泉川 ヒガンバナ


秋の空、のなんとやら…
毎朝鏡で笑顔をチェックする、
ナルシスト系かとも思える空。
彼のデジャブで始まった恋は、
愛として形をもてるか?
クライマックスです★


 その晩、空は仕事が明けるなり、美和に電話した。
「本当に今日は嬉しかったんだ。とても、会いたかったし、それが君から会いに来てくれて」
「忙しかったのに…」
「また、謝ったりしないでよね。確かに忙しかったんだけど、本当は人に任せて抜けることも出来たし、早仕舞いすることも出来たんだ。でも、あえてしたくなかった。君のためにそんなことすると、君が嫌だろうと思って」
「そうね。しっかり仕事している姿が見れてよかったわ」
「そう?俺が真面目にやってたから、意外?」
 ふふふと、美和は笑って、「頑張ってて、いい感じだった」
「惚れてくれた?」
「…」
「俺は、今日会って胸がいっぱいだった。とっても好きだよ、美和さんが。さっき言いたかったんだけど、初樹もいたから。いいよ、あいつに引っ張られて来てくれたんでも、十分嬉しい」
「好きじゃない人の所に、わざわざ行かないわ、私は」
「…なんて言ったの?聞き違いかな」
「つまり…。…今度会った時言うわ」
「気になって今夜眠れなくなるから、今言ってくれない?」
「…私はあなたが好き。…これでいい?」
「ありがとう。今度会った時も、また言ってくれる?」
「わかったわ。気が変わってなければね」
「うん。日曜日は時間が取れると思うから、また連絡するよ。
 …美和さん」
「何?」
「うん。本当はもう今すぐ会いたいくらいだ。やっぱり眠れそうにないな」
「まだ、お店なんでしょ、早く帰って休んで」
「わかった。冷たい言い方だけど、優しいんだよね、美和さんは」
 空はその晩はとても眠れそうにないと思ったのだが、労働の成果の肉体的な疲れもあって、幸せな気持ちのまま寝付いた。

 朝は夢にまで美和が現れて、なかなか目覚めたくなかった。夢の中で、自分がどれだけ彼女が好きなのか、説明しようとしていた。
 どんなに説明しようとしてもし尽くせなかったし、言えば言うほど、湧き上がる泉の水を手ですくおうとして、指のすきまからこぼれていくように、思いを取りこぼしていく気がした。言葉では表現しきれないものがあるのだと、夢の中で悟らされた。黙っているだけで心が満たされた。
 目覚めて、彼はいつものように鏡の前に立った。鏡の中の空は、この上なく幸せな微笑をしていた。
「よ、色男、にやけ過ぎだよ」と、自分と生き写しの男に向かって彼は声を掛けた。
 もしかしたら、出会う前も美和に夢で会っていたのだろうか?夢の中で大事な約束をしていたのかもしれない、と空は思った。


時代から取り残されても 今
じっと君だけをみつめていたい
時間がたっても 残るものはあるはず


準備出来ていなかった 突然のときめき
自由気ままに生きてきた これまでの日々

次回はないことも
自分が一人だということも
   ただ 自身と
      人生と 
      条件だけ求めて
   それが独りよがりだと考えもつかず
実験だけで 終わりたくない


自立したいと思っていた 心の自立
自分を探し出したかった 本当の私

人脈もなく
自信もなく
   ただ 自由と
      時間と
      自意識だけがあって 
饒舌に語るものが真実ではない!
 

事件が起きてから ようやく
事実に気が付く

「時期が来たら さよならするのね」
「人生を どう切り開いていくの?」

   ただ 純粋な 
      純白な 
      柔軟な思いだけ  

冗談ですべてを済ませたくない 


時代から取り残されても 今
じっと君だけをみつめていたい
時間が徐々に 育むものもあるはず

十分過ぎる 君一人と、
自分がこだわってきたもの全てとを 
   もう比べられない
   もう計ることはない
人生を天秤にかけてたわけじゃない

                    「 じっと君だけをみつめていたい 」



「デジャブ」完

11

毎日鏡を見ているとはいえ、
空はナルシスト系とは違うようです。
本当は、自分のことより、
相手が幸せならいい、という人であります。

これで、「デジャブ」は終わりますが、
次の章も、空は大切なキーパーソンです。
次章のタイトル「微笑みの法則」は、
空のためにつけられたようなタイトルですが
主人公は、初樹かなぁ。
来週に続きます。
どうぞお楽しみに!
登場人物の確認は家系図をどうぞ。
    橘家家系図も参考にどうぞ
「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。



よい一日、よい夢を

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写真は:晴れた日は外へ出よう!!
彼岸花群落。
by (C)芥川千景さん
ヒガンバナ
by (C)ひでわくさん
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撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います


2017年05月11日

64 《三月さくら》 デジャブ4 〜空&初樹4  【X-3】2017



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
ねえねえアゲハさん、背景はなんだったっけ?


恋する空。
男として立てるか?!
また“星の家”での星一、一朗、治郎、
親父たちのの会話も
聞いてやってください★


 その日、空は、美和と会話しながら、自分には何があるのだろう、と考え始めたのだったが、「自分のことを知ってほしい」と言ったものの、改めて考えてみても、自分を見たら、何もないのだった。
 責任も持たない代わりに、本当の満足も自信も持っていなかった。
 今まで、自分のことを鏡に写してみるのが好きだった。毎日笑顔のチェックをするのが、彼の習慣だった。が、鏡に写すのは外見だけで、中身を見ることをしてこなかった。
 ようやく空は、その厄介なことを始めるのに至ったのだ。男が自分の顔に責任を持つというのは、その生き様に責任を持つことだという、その真実に気付きつつあった。


“星の家”に、一朗と治郎が来ていた。初老に達している星一は、還暦を越える頃から長時間立つと腰に来ると言って、カウンターの中に椅子を置いて、時々座っていた。
「へぇ、空の奴が…」治郎が一朗の話を受けて言った。
「そういえば、あいつ急に仕事を頑張り出したみたいで、志道のように経営を学ぶとか言い出してさ」
「ふーん、いい傾向だね」
「自分は音楽では一流には手が届かないから、麗美に任せたって。もしかしたら志道の方が、音楽の才能があると思うよ、なんて言うんだ」
「俺も、この間の志道のピアノを聞きながら思ったよ、ずっとやってなかったとは思えない」と、一朗。
「お前のピアノとも引けを取らなかったよ」と、星一も言った。
「志道は、その気もないし、今のままではどうしようもないけどね。あいつも眠れる獅子って感じだから」
「空はようやく、目覚めたんだろう?」
「いつまで自由気ままにしているつもりかって思っていたけど。その子のお陰かな」
「そういえばこの間も、空は、確かにあのイチさんの姪っ子たちと、べったりだったよな。初樹も一緒だったから、気にならなかったが。どっちの子だ?」
「背が高くて、ロングヘヤの方」
「ああ、葉奈ちゃんに似ている子だね」
「性格も似ているの?」
「全然違う。美和はしっかり者で、はっきりものを言うんだ。スポーツ好きで、男顔負けのところもある」
「へぇ。いい娘(こ)かな?」
「あの子はいい娘(こ)だよ。優しいし。次女の方がパッと見、人懐こくて感じがいいんだが、美和はちょっとそういうところは不器用だけど、素朴でまっすぐなんだ、気持ちのいい娘(こ)だよ」
「ふーん。空と合いそう?」
「いいと思うな。葉奈も言っていたから、確かだよ」一朗はまた葉奈の話を始めた。
7

父親たちの話は
まだ尽きません。
もう少し、お付き合いください。
↓引き続き次の回も、お楽しみください。






イタリア山の彼岸花。


父親たちにとっても、
子供たちのお相手は
とても気になるらしいのです。
“星の家”での三人の父の会話の
続きからどうぞ★


「へぇ」
「星矢と葉摘ちゃんのことも、葉奈ちゃんが言っていたのか?」
「相手までは言わなかったんだけどね。星矢のことは葉奈もとってもかわいがっていたからね。目を付けていたのは、俺だけじゃなくて葉奈もだったと思うよ。初樹の相手も見えるって言ってた。
 もう、死ぬってわかっていた頃だから、その頃言っていたこと、予言のように当たってるんだ。先に見えていたとしか思えない」
 もう生きて見られないから、時を越えた未来を葉奈にだけ見せてくれたのかもしれない。
『見える。葉奈や初樹がどんな風に幸せになるのか。みんな大人になってるけど、面影は残ってるわ』
 その時の嬉しそうな葉奈の声が、今でも耳許に残っているように、一朗ははっきり覚えていた。
「…ってもしかして、葉奈ちゃんの知ってる子達が相手ってことにならない?」
「俺もそう思ったんだ」と、一朗は言った。「実はね、初樹が好きな子がいるんだけどね…」
「へぇ」「誰、誰?」星一と治郎が同時に言った。
「初樹は一番年下だよね。それでも未来が一番近いけど…」と、治郎が言っていると、「わかったよ」と、星一が言った。「麗美じゃないか?」
「その通り」と、一朗。
「えー麗美か、麗美は…」と、父の治郎は狼狽を表した。
「昔は未来の方を溺愛してたじゃないか。絶対嫁には出さないなんて言って」と、一朗。
「ああ、失敗したよ。わがままに育って、なんとかならないだろうか。いい男がいたら、今なら嫁に出したいくらいだ」
「根はいい子なんだから」
 一朗に宥められても、治郎の気持ちはまだ乱れているようだった。「でも、麗美はね…。だめだよ。どんな男でも許せないな。初樹なんてまだガキじゃないか」
「大丈夫。今すぐどうこう考えてないさ。まだ学生だよ」と、一朗。
「俺の娘たちは、学生のうちから付き合い始めて、一人は連れてかれたけどな」と、星一が言った。
「茜の相手は、だってマスターとみどりさん位年上だよね?」
「ああ」
「志道たちを山に連れて行ってくれたよな」
「星矢もよく一緒に行って、今でも山好きだ」
「いい婿が出来たと思えば。葉奈が亡くなった時、そういえば二人で来てくれたんだよ。まだ茜は小学生でさ。彼はここのバイトしてただろ。あの頃から相性がいいと思ったよ。あれだけ辛抱強く待ってくれたんだから、大学出たら嫁に出しても仕方ないさ」と、一朗。
「わかっていても、寂しいもんだ」と星一。
8

星一たちの話の内容がわかるでしょうか。
星矢と葉摘はX部1章「海、山、街」で
誕生したカップル。
本章にも、初樹の姉として
葉摘は何度か登場していますね。
そして、星一の娘、茜の相手は
峻ですね。
同じくX部の2章「心の高みに咲く花」
の主人公です。
初樹の思い人が麗美だということも
父たちにばれてしまいましたが…。
今後の展開をお楽しみに。
登場人物の確認は家系図をどうぞ。
    橘家家系図も参考にどうぞ
「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日、よい夢を

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写真は:ねえねえアゲハさん、背景はなんだったっけ?
イタリア山の彼岸花。
by (C)芥川千景さん
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撮影者に許可を得て使用しています
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プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
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