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2017年07月18日

124 孔雀の羽が広がる瞬間1 〜涙の女王(クィーン)と笑顔の王(キング) ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-1】


今日からは
碧斗と未来の物語の
続きをお送りします★
小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2009.08.15 笹川流れ コスモス.jpg


「じゃじゃ馬ならし」から
6年後の設定です★



第Z部 涙の女王(クィーン)と笑顔の王(キング)



  第一章 九月 孔雀の羽が広がる瞬間




苦労知らずと言われて
くよくよ いつも
比べてばかりだったあの頃
孔雀の羽が広がる瞬間を 待ってる…

くしゃみを我慢する辛さ
悔しい思い 
繰り返す失敗ばかりの日々
暗闇のトンネルを抜ける時 今かも?
   
崩れたケーキのよう
くしゃくしゃな笑顔 
くす玉の下に立った 二人 
鯨の親子に出会う幸運 来たかな?!




「なぁに、ゲーム?」と、未来(みらい)が訊いた。「ずっとゲームしてたの?」
「ああ、たかがゲームされどゲームだよ。勝つためには運だけでは駄目なんだ」と、碧斗(あおと)が言いながら、ゲーム機から目と手を放す様子がなかった。
 碧斗の自宅の部屋に、久し振りに未来が訪ねて来ていた。二人は大学卒業後、そろって未来の祖父の会社、三和(みわ)産業に入社し、五年余りが経っていた。
 丹波野(にわの)四兄弟のCM出演以来、未来は特に会社では顔が知られ過ぎていたから、普段は名前も変え、顔も伊達眼鏡で変装して過ごして来たし、碧斗はようやく数ヵ月前に本社のいいポストに昇進する前までは、一介の平社員で来た期間が長かったから、二人の関係はいまだに知られていなかった。
「そんなもっともなこと言いながら、ゲームに明け暮れていたのは本当でしょ。そういう時、碧斗は下がってるんだから」
「ごもっとも。どん底だよ。待って、もう終わるから」
 碧斗はゲームを終えると、未来と向き合った。「運転手やってた頃が懐かしい。仕事明けの早朝には毎日君に会えた。今はたまにしか会えないというのに、休みの日は疲れてるとか、外では人目があるとか言って、ちっとも会ってもらえない」
「どうして下がっちゃってるわけ?忙しすぎるの?」
「会長がね、養子の件を進めて、君との婚約も公表するって」
「気が進まないの?」
「そうじゃないけど、その前に何らかの実績を立てておきたいんだ。でも正直自信がない」
「今まで通り、地道にコツコツ出来ることをしたらいいんじゃないの?大きく一発逆転を狙わなくても、あなたは十分にやってきたわ。お祖父様も認めてる」
「会長がホントに認めてくれてるのかな?」
「碧斗は人を活かすのが得意なの。チームのために最高のことをやるって、野球やってた頃とおんなじよね」
「どうせ俺はヒットもファインプレーも狙えない人間だけど」
「自分がヒットを打たなくったって、スクイズでつないだり、守備だって、ファインプレーをしようとして、ファインプレーになるんじゃない。いつもナイス・ファイトだったじゃない」
「知ってるか?中学ではピッチャーやってたんだ。高校ではどうしても投手じゃ無理で、外野手でなんとか、レギュラーにはいたけどな」
「十分役目は果たしていたわ。ヒットも打ってたわよ、バントヒット以外にも」
「…覚えてるのか?」
「忘れられないの。かっこよかったもの」
 碧斗は照れたように笑った。「もう、あんな風には熱くなれないよ」
「三和が好きでしょう?」未来が訊いた。
 碧斗は頷いた。
「三和の人たちも」
「従業員?いろんな人がいるけどね」
「会長の孫娘も?」
「大好きだよ」と、碧斗はにっこり笑った。
1

ゲームをしているというと
いつか未来を見ない振りしていた
碧斗の姿を連想します。
確かに下がっているし、
何か気持ちをごまかしているような…。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






2009.09.05 浜離宮 コスモス.jpg


付き合いだして6年、
ちょっとマンネリ?
とも思える碧斗の姿…
未来との関係は?★


「知ってる?俺は君が目当てなんだ。そのくせ逆玉とか言われるのが嫌でね。君ゆえに後継者に選ばれて、それだけの男と言われたくなくて」と、碧斗は言った。
「それだけの男なら、私もそれだけの女よ。あなたで決まるんだから、私の価値は」と、未来は明るく言った。
「逆にプレッシャー掛けるのか?」
「私が好きになった人なのよ。それだけで充分でしょ。自信満々のはずよ」
「そうだな。充分過ぎるよ」
「婚約を避けてるみたいだから、もしかして私のことも三和のことも、嫌なのかと思って、もうしばらく会わないでいようかなって」
「君が会ってくれないから、くさってゲームしてたんだろ。落ち込んでたのは、未来が冷たいせいさ。でも、会ったら元気が出た。君は俺の勝利の女神だから」
「なんか、碧斗っぽくない。なんか言うこと一つ一つが気障なの」
「丹波野家の兄貴たちの影響かな?それに蒔原(まきはら)家の男だって、言う時はちゃんと言うさ」碧斗は吹っ切ったように言った。「もう少し時間をくれない?頑張ってみるよ、気を取り直して」
「何を待つの?」
「何をって、公表するのを。会長にも言ってあるけど」
「ふーん。もう少しってどれくらい?」
「今度のプロジェクトの結果が出るのは、半年先だ」
「もっと早くならないの?」
「二、三ヵ月で大体の手応えはわかるよ。でも、ずっと気が抜けないんだ」
「長すぎるわ。キリがないのよ。一ヵ月だけ待つわ」
「一ヵ月って無茶だろ」
「どんな結果が必要なの?ずっと会社は続けていくのよ。一ヵ月だって半年だって、一年でも同じよ。五年以上やってきたのよ。今更なんなの。一ヵ月だけ待つわ。それで私も考える」
「考えるって何を?」
「あなたは頑張って結果を出してね。私だって考えてもいいはずよ。婚約も結婚もあなた一人ではできない」
「どういうこと?」
「プロポーズの答えを考えるの。いつか正式にしてくれると言っていたけど、実現するかどうかわからないから、私から決着付けるわ。YesでもNoでも、百通りの答え方があるんだから」
 碧斗は未来の言おうとしていることが、よくわからなかった。No≠ニ答えることもあり、ということか。『単なる冗談だろう』と思い込もうとしたが、未来に尋ねることは躊躇われた。
 未来は碧斗の頬に軽くキスをすると、「今日はもう行くわね」と、言った。
「なん…!せっかく来てくれたんだから、どこか行こう」と、碧斗は慌てて言った。
「今からね、葉摘(はつみ)ちゃんと碧斗のお母さんと一緒に買い物に行くの。お姉さんとこ、赤ちゃん生まれたんでしょ」
「ああ、桃姉(ももねえ)のとこ」
「うん。じゃあ」
「買い物終わったら言えよ。どっかまで出て行く」
「今日はそのまま帰るわ」
「じゃあ、また連絡するよ」
「うーん、それもいいわ。一ヵ月後で」
 さすがの碧斗も未来を呼び止めた。「どういうこと?」
2

未来のどこかで、
プチッと切れたものがあったようですね。
この後、マイペースの碧斗が焦る展開が…。
登場人物の確認は
家系図をどうぞ。 
三和家の家系図も参考にどうぞ
  「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日 よい夢を

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写真は:ひでわくさん
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


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