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2017年07月16日

123 <終>もしも大人になったなら10 ❀三月さくら2017❀  【三月さくら〜番外編〜】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2012.06.13 和泉川 アジサイ


今日はこの物語のとうとう最終話。
さて、麗美の父、治郎の示した
「待った」ならぬ
「おいしい条件」とは???★


「え!」と、それを聞いた時には初樹は思わず耳を疑ったほどだった。「社長…」
「仕事のことではないから、社長って呼ぶな」と、治郎は言った。
「って、俺はまだ大学も出てないんだけど…、治郎おじさん」と、初樹。
「これからは、お義父さんって呼ぶんだな」
「マジ、ですか?」
「麗美はお前より三つも上なんだ。お前がアメリカやらヨーロッパやら行っているうちに、いくつになると思う?麗美の母親は、大学出てすぐ結婚したんだから」
「って、しゃちょ、おじさん、俺はまだ…、麗美さんもまだ若いですよ」
「お義父さんだ」と治郎はすかさずチェックしつつも、続けた。「そんないい加減な付き合いをしてるのか?お前のいない間に悪い虫がついたらどうする?」
「麗美さんはそんな人じゃ…」言い掛ける初樹の言葉も退ける治郎の勢いに、結局は言う通りにするしか道はないようだった。
 もちろんこの後、治郎がその妻に愛を告白し、またプロポーズした時の話を、延々と聞かされることになったのは言うまでもない。

 星矢が葉摘にプロポーズするまでは大変だったが、それに続いて志道もということで、二組は近く式を挙げることになっていた。
 星矢と志道がプロポーズした場所は、“星の家”に程近い所にある、父たちも使った因縁の場所だった。例の如く空に相談した初樹は、その場所をやはり予約することになった。
 いきなり三家の間で“プロポーズのメッカ”となったその場所とともに、いつの間にか、花束などの手順も申し送りされているようだった。
「座ってさ、ちょっと、さぁってタイミングが難しいだろ、その時に花束が届くんだ」と、空が初樹に説明していた。
「へぇ」
「それで女性が喜んだタイミングを逃さず、一気に言うんだ」
「空兄、もう経験したみたいに話すね」
「ああ、もうバッチリ頭に入ってるよ。星矢兄の時も、志道兄の時も聞いたんだよ、三回目だから俺でも空で言えるさ」
 初樹は笑った。治郎が昔よく言ってた駄洒落を連想する言い方だったから。「空も空で言える」と。
「肝心なプロポーズの言葉は?」
「それは自分たちで考えるんだ。俺はものすごくシンプルでいくから」
 昨夜の予定が難しくなって、急遽空は今からその場所に向かうところだった。そして、二時間おいて、初樹が麗美と約束していた。
「お前が、本当の弟になるとはな」と空が言った。「いつの間にか大人の男になって」
 空と初樹は得意の微笑みを交し合った。
 初樹が言った。「ねぇ、プロポーズの言葉だけど、空兄は何て言うのか教えてよ」
「初樹、まさか真似するんじゃないだろうな」
 その時、初樹がどのような表情で空を見ていたか、そして彼はその表情に屈することになったかどうかということは、やはり言うまでもないことだろう。
19

「三月さくら」番外編「もしも大人になったなら」は
これにて終了です。
初樹は、少し大人になった…
ようですね。
そういうことにしておきましょう。

三月さくらの連載のつづきは
明後日からお届けします。
お楽しみに。
登場人物の確認は家系図をどうぞ。
    橘家家系図も参考にどうぞ
「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日、よい夢を

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写真は:アジサイ07.24アジサイ
10.07紫陽花
by (C)ひでわくさん
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無断転用はご容赦願います





プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


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