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2017年05月11日

64 《三月さくら》 デジャブ4 〜空&初樹4  【X-3】2017



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
ねえねえアゲハさん、背景はなんだったっけ?


恋する空。
男として立てるか?!
また“星の家”での星一、一朗、治郎、
親父たちのの会話も
聞いてやってください★


 その日、空は、美和と会話しながら、自分には何があるのだろう、と考え始めたのだったが、「自分のことを知ってほしい」と言ったものの、改めて考えてみても、自分を見たら、何もないのだった。
 責任も持たない代わりに、本当の満足も自信も持っていなかった。
 今まで、自分のことを鏡に写してみるのが好きだった。毎日笑顔のチェックをするのが、彼の習慣だった。が、鏡に写すのは外見だけで、中身を見ることをしてこなかった。
 ようやく空は、その厄介なことを始めるのに至ったのだ。男が自分の顔に責任を持つというのは、その生き様に責任を持つことだという、その真実に気付きつつあった。


“星の家”に、一朗と治郎が来ていた。初老に達している星一は、還暦を越える頃から長時間立つと腰に来ると言って、カウンターの中に椅子を置いて、時々座っていた。
「へぇ、空の奴が…」治郎が一朗の話を受けて言った。
「そういえば、あいつ急に仕事を頑張り出したみたいで、志道のように経営を学ぶとか言い出してさ」
「ふーん、いい傾向だね」
「自分は音楽では一流には手が届かないから、麗美に任せたって。もしかしたら志道の方が、音楽の才能があると思うよ、なんて言うんだ」
「俺も、この間の志道のピアノを聞きながら思ったよ、ずっとやってなかったとは思えない」と、一朗。
「お前のピアノとも引けを取らなかったよ」と、星一も言った。
「志道は、その気もないし、今のままではどうしようもないけどね。あいつも眠れる獅子って感じだから」
「空はようやく、目覚めたんだろう?」
「いつまで自由気ままにしているつもりかって思っていたけど。その子のお陰かな」
「そういえばこの間も、空は、確かにあのイチさんの姪っ子たちと、べったりだったよな。初樹も一緒だったから、気にならなかったが。どっちの子だ?」
「背が高くて、ロングヘヤの方」
「ああ、葉奈ちゃんに似ている子だね」
「性格も似ているの?」
「全然違う。美和はしっかり者で、はっきりものを言うんだ。スポーツ好きで、男顔負けのところもある」
「へぇ。いい娘(こ)かな?」
「あの子はいい娘(こ)だよ。優しいし。次女の方がパッと見、人懐こくて感じがいいんだが、美和はちょっとそういうところは不器用だけど、素朴でまっすぐなんだ、気持ちのいい娘(こ)だよ」
「ふーん。空と合いそう?」
「いいと思うな。葉奈も言っていたから、確かだよ」一朗はまた葉奈の話を始めた。
7

父親たちの話は
まだ尽きません。
もう少し、お付き合いください。
↓引き続き次の回も、お楽しみください。






イタリア山の彼岸花。


父親たちにとっても、
子供たちのお相手は
とても気になるらしいのです。
“星の家”での三人の父の会話の
続きからどうぞ★


「へぇ」
「星矢と葉摘ちゃんのことも、葉奈ちゃんが言っていたのか?」
「相手までは言わなかったんだけどね。星矢のことは葉奈もとってもかわいがっていたからね。目を付けていたのは、俺だけじゃなくて葉奈もだったと思うよ。初樹の相手も見えるって言ってた。
 もう、死ぬってわかっていた頃だから、その頃言っていたこと、予言のように当たってるんだ。先に見えていたとしか思えない」
 もう生きて見られないから、時を越えた未来を葉奈にだけ見せてくれたのかもしれない。
『見える。葉奈や初樹がどんな風に幸せになるのか。みんな大人になってるけど、面影は残ってるわ』
 その時の嬉しそうな葉奈の声が、今でも耳許に残っているように、一朗ははっきり覚えていた。
「…ってもしかして、葉奈ちゃんの知ってる子達が相手ってことにならない?」
「俺もそう思ったんだ」と、一朗は言った。「実はね、初樹が好きな子がいるんだけどね…」
「へぇ」「誰、誰?」星一と治郎が同時に言った。
「初樹は一番年下だよね。それでも未来が一番近いけど…」と、治郎が言っていると、「わかったよ」と、星一が言った。「麗美じゃないか?」
「その通り」と、一朗。
「えー麗美か、麗美は…」と、父の治郎は狼狽を表した。
「昔は未来の方を溺愛してたじゃないか。絶対嫁には出さないなんて言って」と、一朗。
「ああ、失敗したよ。わがままに育って、なんとかならないだろうか。いい男がいたら、今なら嫁に出したいくらいだ」
「根はいい子なんだから」
 一朗に宥められても、治郎の気持ちはまだ乱れているようだった。「でも、麗美はね…。だめだよ。どんな男でも許せないな。初樹なんてまだガキじゃないか」
「大丈夫。今すぐどうこう考えてないさ。まだ学生だよ」と、一朗。
「俺の娘たちは、学生のうちから付き合い始めて、一人は連れてかれたけどな」と、星一が言った。
「茜の相手は、だってマスターとみどりさん位年上だよね?」
「ああ」
「志道たちを山に連れて行ってくれたよな」
「星矢もよく一緒に行って、今でも山好きだ」
「いい婿が出来たと思えば。葉奈が亡くなった時、そういえば二人で来てくれたんだよ。まだ茜は小学生でさ。彼はここのバイトしてただろ。あの頃から相性がいいと思ったよ。あれだけ辛抱強く待ってくれたんだから、大学出たら嫁に出しても仕方ないさ」と、一朗。
「わかっていても、寂しいもんだ」と星一。
8

星一たちの話の内容がわかるでしょうか。
星矢と葉摘はX部1章「海、山、街」で
誕生したカップル。
本章にも、初樹の姉として
葉摘は何度か登場していますね。
そして、星一の娘、茜の相手は
峻ですね。
同じくX部の2章「心の高みに咲く花」
の主人公です。
初樹の思い人が麗美だということも
父たちにばれてしまいましたが…。
今後の展開をお楽しみに。
登場人物の確認は家系図をどうぞ。
    橘家家系図も参考にどうぞ
「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日、よい夢を

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写真は:ねえねえアゲハさん、背景はなんだったっけ?
イタリア山の彼岸花。
by (C)芥川千景さん
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撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


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