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2017年08月05日

140 夏の忘れ形見 さちの娘みち2 ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-3】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2011.06.20 和泉川 アガパンサス


叔母の未来から
若かった頃の話を聞くみち。。。
みちのゆく道は?★


 親と言ってしまってからみちは、ハッとして言い直した。「お祖父ちゃんやお祖母ちゃんに勧められたのかなって」
 未来叔母は優しく笑って言った。「私たちのことは、あなたのお祖父ちゃんお祖母ちゃんも、亡くなった曾お祖父様もみんな喜んでくれたの。でも、一番嬉しかったのは私。付き合い始めた時も、結婚が決まった時も、嬉しくて仕方なかった」
「叔母さんは、三和の会社のために犠牲になったのかなって。私たちは違うけど、普通みんな恋愛結婚が多いじゃない?」
「私たちも恋愛結婚よ。でも、お見合い結婚ともいえるか」
「どんな風に出逢ったの?あ、でも叔父さんは“星の家”の人だもんね」
「社長になった彼も立派だけど、学生時代、“星の家”でチーフしていた彼も、素敵だったわ。私たちは生まれる前からの知り合いよ。母のお腹にいた時に、母同士がお喋りをしたり、兄姉たちが仲良く遊んでいたり、そんな中で私たちは生まれた。小さい頃は喧嘩ばかりしていた」
「ふーん。なんか素敵よね」
「みちにも、素敵な相手がいるはず。もう、現れているかも」と、未来は言った。
「だって、叔父さんや叔母さんが決めた相手と結婚するんでしょ、どうせ」
「それって、嫌?」
「それが一番いいのかなぁ?運命の人っていないのかな?私にも、ある日そんな人が現れたりとか」
「ふーん、みちはそんなこと考えてるのね。でもね、運命っていいものばかりじゃないわ。あなたのパパが亡くなったのも運命でしょう?運命の人って、自分で探し出せるものではないわ」
「じゃあ、待ってたらいいの?」
「そうね。ただ待ってるだけじゃなくて、やるだけのことをやって。自分で切り開くものもあると思うのよ、運命って。でもね、大半はただもらうものかなって。私たち夫婦だって、親同士の繋がりがなかったら、出逢うことはなかったんだし、出会いがすべての始まりでしょ。とってもありがたいことだと思ってる」
「大兄(だいにい)と、桜ちゃんもそうよね」
 空の長男大地と、星の家≠フ桃の娘、桜も三家の交わりから生まれたカップルだった。
「あなたには、どんな出会いがあるかわからないけど、叔父さんたちの薦める相手が却って運命の人かもしれないわ。ご縁がないと出会えないんだから」
「うん。わかったような気がする。私も嫌なわけじゃないの。志幸兄さんも幸せそうだし、よかったと思ってる。ただ、私の人生が拘束されるような気がしただけ」
「みんな、あなたの幸せを願ってるのよ。私はね、学生の頃、親兄姉に反抗して拗ねてた時期があったのね」
「叔母さんが?!」
31

まだまだ続きます。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






弾けるぞ!!


高校生。。。
みちの人生も愛も
まだまだこれからです★


 未来がその頃の話をひとしきりすると、みちは、碧斗と付き合うようになった経緯をもっと聞きたがった。
 実はそれがみちが好きな話だった。未来にだけでなく、叔母たちにはみんなに話を聞いていた。先日は青山家で、麗美から、そして橘家では美和からはうまく聞き出せなかったが、空から、馴れ初めの話を聞いたところだった。
 みちは、自分でも求めるものが何かわからなかった。未来が、碧斗と付き合い始めるまで、自分のことがよくわからなかった、と言った言葉に共感した。
「わからなくて、当然よ。あなたのパパも、ピアニストデビューしたのは、二十八くらいじゃないかしら。音楽はやらないの?」
「麗美叔母さんにも言われた。したくないわけじゃないんだけど。歌手や女優の誘いもあるの」
「そうでしょう。私でさえ、大学四年でCMが売れた時に誘われたもの。モデルとかね」
「叔母さんは、やらなかったんでしょ」
「私はそれまで歌も演技も勉強していなかったし、可愛いだけでお芝居やモデルは務まらないと思ったの。三和に入ってくれた碧斗を支えたかったから、これでよかったと思ってるわ」
「女って、やっぱり好きな人に合わせて生きるべきなのかな?」
「あなたのママは、ずっと仕事を続けているじゃない」
「うん。パパがそうしろって言ったんだって」
「お互いに生き方を尊重していたんじゃない?いい夫婦だったわよね。私はあなたのパパとママを尊敬しているわ」
 未来は、しっかりと、みちの胸に残るような話が出来たようだった。
「あなたが何を選びたいかが問題よ。いずれこの人と一緒に生きたい、という人が現れた時に、その人に相応しいものを、あなたが備えているか。
 私とあなたはまた違うわ。今のあなたなら、その才能をどこまでも伸ばしていけるわ」
 みちは、そう言われても、音楽や演技を深く学ぼうとは思わなかった。まだ何をどうしたらいいかわからないのだと、彼女は率直に叔母に話した。

 ちょうど夏休みに入る前だったから、未来に勧められて、みちは“星の家”で働くことになった。そのアルバイトは、彼女にとって、社会を知るきっかけになり、自分ではなく他人を尊重することを覚える、生涯に渡る貴重な体験となったのだった。
 その時は星一がまだ現役で店に出ていた。おいしいコーヒーを淹れるのが彼の役目で、後は店を見守るように大体はカウンターの中に座っていた。
 彼の話を生で聞けたのは、みちにとっては人生の貴重な種のような大きな影響となった。祖父の治郎からも同じ話を聞いているはずだったが、実の家族の話よりも、すんなりと受け入れられるものなのかもしれない。
 星一がこの世を去ったのは、次の年が明けてすぐだったから、最後の説教の相手がみちだったといえるかもしれない。
32

ほぉ、みちも
“星の家”の洗礼を
受けるかもしれませんね。
そこには、まだ妖精がいるのでしょうか。
登場人物の確認は
家系図をどうぞ。 
(さちの父、志道が亡くなった頃の家系図。この物語は、数年後の設定です)
  「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日 よい夢を

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写真は:アガパンサス
(C)ひでわくさん
弾けるぞ!!
by (C)芥川千景さん
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撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います






プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか

posted by kuri-ma at 05:44| Comment(0) | さちの娘みち 【三月さくら】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする