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2017年03月31日

(詩) 桜、それしか目に入らない 2017   〈三月桜祭り〉


〈三月桜祭り〉
桜は多くの人を呼びます。
年で一番のお祭りの
季節です★

想いの桜。


「 桜、それしか目に入らない 」



桜並木に、花びら模様の街道
いつもは人知れぬ並木道
この季節は花の数だけ 人が押し寄せる

人々は花形の大型女優、枝垂桜に御満悦
やはり人気は当代一のアイドル、染井吉野48
バックの山には八重桜、次期スターは確実

春の陽射しのスポットライトを浴びて輝く木々たち
細い枝に、豊満なドレスをまとい、
普段より、数倍も大きく見える


 人の目は都合よく 見たいものだけに焦点を合わせる
 高い電柱も、そこから伸びる電線も
 違法駐車の列も、迷惑な自転車も
 信号機も、道路標識も目には入らない
 桜、それしか目に入らない
 ただ美しい花盛りの桜だけ 心に留める

 春の陽射しのスポットライトを浴びて輝く木々たち
 細い枝に、豊満なドレスをまとい
 普段より、数倍も大きく見える


  私の目は敏感に 見たいものだけを瞬間に察知する
  人通りも、喧騒も、滝に打たれたように消え失せる
  余分なものは 目に入らない
  桜、それしか目に入らない
  花弁を散らす美しい桜
  ただ あなただけ 心に焼きつける

  春の陽射しのスポットライトを浴びて輝く木々たち
  細い枝に、豊満なドレスをまとい、
  普段より、数倍も大きく見える


    舞い落ちる桜吹雪は 別れの挨拶
    素晴らしいショーの終焉
    最後まで あきさせない
    演出は燦々と差す太陽の光
    背景は青空と黄色い菜の花
    時々吹き抜ける粋な風の効果は計算のうち
    本物で勝負 だからといって夜のライトアップも
    きらいなわけじゃない 

    春の陽射しのスポットライトを浴びて輝く木々たち
    細い枝に、豊満なドレスをまとい、
    普段より、数倍も大きく見える

    春の陽射しのシャワーを浴びて輝く姿
    桜、それしか目に入らない
    ただ あなただけ 心に焼きつける





2013年に作りかけていた詩を元に
2年前完成させました。
桜の詩は生もの。
桜の花も、冬の寒さの中
準備されているのです。

昨年「花弁を振りまくのは」を
「舞い落ちる桜吹雪は」に
修正しています。

桜の時期を逃さないために
このブログも今日から〈三月桜祭り〉を開催します。
トップページは、日替わりで詩を紹介します。
今日一日はこの詩の番です。
(小説の連載はその間お休みとさせて頂きます)




よい一日 よい夢を

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写真は:想いの桜。
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「季節の詩 愛の詩」一覧


プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか



posted by kuri-ma at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ★季節の詩 愛の詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

10 四月 しあわせの始まり5  《 四月 しあわせの始まり》 【三月さくらV1】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2010.02.24 追分市民の森 梅にメジロ-2


魔法のように
開かれなかった心が
開くことがあります。
葉奈の縮こまった心は
本当は愛を求めているはず…★


 何気ないその会話を思い浮かべながら、一朗は常葉に言った。
「葉奈にとっては、おじさんとおばさんが根っこですよね。その関係を切って自分は自分って生きるのは難しいでしょ。切花になっちゃったら、その花が咲き切ったらおしまいだ。根を張って、また次の花を咲かせることはできない、そういうことですよ。
 俺も一度、葉奈に両親は関係ないって、考えもなく言ってしまって大失敗したんです。どうか、今度のおじさんの誕生日だけでも帰ってあげて下さい」


 一朗は、常葉に会った足で“星の家”に寄った。カウンターにある白い花の鉢を見ていると、みどりが声を掛けた。
「そうだ。葉奈ちゃんがその花きれいねって言ってくれたから、あげようと思ってたの。春にたくさん株分けしたのを一つ持って来たのよ。これね、付き合い始めた頃、マスターが買ってくれたの。ほら、小さいけど花芽がまだたくさんあるでしょ。これを買った時とちょうど同じくらいかな。イチ君が私に頼んでもらって来たって言ってね。もしも枯らしても、元のがちゃんとここにあるから大丈夫よ」そう言って、みどりは簡単なラッピングまでして一朗に渡してくれた。

 その小さな花の鉢を持って、まず葉奈の家に寄ろうとしたが、家は真っ暗で人気がなかった。
 一朗の家の方は灯りが灯っていて、表まで笑い声が聞こえていた。居間に両親と葉奈たち父娘がいて、歓談していた。
「何、外まで聞こえたよ。馬鹿に盛り上がっているね」と、一朗は言った。
「おばさんもおじさんも楽しいから。夕飯もご馳走になったのよ」葉奈は、今さっきまで笑い転げていた余韻の残る話し方で、一朗を迎えた。
 葉奈が笑っている。一朗はただそれが嬉しかった。自らが橘家に行くよりも、両親の力を借りて、自分の家に呼び入れる方が、はるかにいいということに気付かされた。
 葉奈たち父娘を玄関で見送ってから、母が一朗の持ち帰った花の鉢に気付いた。
「これは?母の日のプレゼントには早いよね。ま、あんたがくれた試しはないけどね」
「うん、葉奈に…」
「まぁ、最近の人は女の子にお花をあげたりするんだね」
「ああ、星の家の奥さんが葉奈に持って行けってくれたんだ」
「それは絶対お前からって言って渡したらいいよ。頼んでもらって来たとか言ってさ。もらったから渡すんじゃ愛想がなさすぎる。きっと喜ぶよ」 
「みどりさんもそうしろって言ってたんだけどね」
19

必死に葉奈の両親に訴えた一朗、
そして、葉奈は…。
何かが変わりそうな予感です。
↓引き続き次の回も、お楽しみください。






2010.02.24 追分市民の森 梅にメジロ-1


さて、この第二節の最終話です。
何かが見え始めるか!★


 母に押し出されるように一朗は斜向かいの家を訪ねた。肇が出たがすぐ葉奈を呼んでくれた。
「これ」と、花を差し出すと、葉奈の顔がパッと輝いた。
「みどりさんからもらって来たんだ」
「前に私がきれいって言ったの、覚えていたの?」
「それは春分けた株なんだって。これ位の奴から随分大きくしたんだって、言ってた」
「嬉しい。ありがと」葉奈が喜んでいる姿を見ると、一朗の心はほころんだ。
「私も、頑張って大きくするね。いっちゃんからのプレゼントだから、大切にする」葉奈は言った。
「じゃあ、また明日いつもの時間に」と一朗が言って帰るのを、葉奈が表まで見送った。
 玄関の灯と月明かりで、以前と違ってとても明るくなった橘家の玄関先を照らした。葉奈が手入れをしている植木や花が活き活きとしていた。
 一朗は失っていた何かを取り戻していた。おそらく月明かりの中に浮かぶ、愛する女性(ひと)の自分を受け入れる微笑のゆえに。
 一朗はゆっくりと葉奈を抱擁した。
「好きだよ、葉奈。ずっと…」これからもずっとなのか、今までずっとなのか、口にすることはなかったが。
 そして、長身の一朗は、かがみ込むようにして、葉奈にそっと口づけした。
 斜向かい同士の、元は同じ根を持つ二本の梅の木が、黙って二人を見守っていた。
 葉奈は微笑んで一朗を見上げた。そして一朗に口づけを返すと、恥ずかしそうに走り去った。玄関のドアを開ける時、振り返って手を振りながら彼に笑顔を見せてくれた。
 一朗はその葉奈の笑顔を胸に取り込んで、家に戻った。その胸はほっこりほころんでいた。

 居間にいる両親に、彼は声を掛けずにはいられなかった。
「父さん、母さん、今日はありがとう。おじさんも葉奈も喜んでいたよ。時々今日みたいに呼んであげてね」
「お花はどうだった?」と、母が言った。
「母さんの言う通りにしたらさ、バッチリだったよ」
「ほら、女心は女同士よ」
 母の日のプレゼントは葉奈に一緒に選んでもらおうと、一朗はその時思った。

 斜向かい同士の二本の梅。この時期は花も葉もないその木は、二つの家庭を見守っているように立っていた。若い二人だけではなく、他にもお互いのことを思い合っている二人がいることを、二本の梅たちは知っているかのようだった。
 その晩は、葉奈の両親がそれぞれ別々の屋根の下で、久し振りにお互いのことを想っていた。
 肇は、カーテンの陰から、月明かりに照らされる梅の木を見上げていた。
 そして常葉は、見えない梅の木を思っていた。
 肇は、今日笑い転げている葉奈を見て、『この娘はこんなに笑うんだ』と、ショックを受けていた。
 常葉は、葉奈が自分たちの別居に痛手を受けていたことがショックだった。自らの幸せにも心を開けないでいる、ということが。初めての子供を授かってどれだけ嬉しかったか。そのお祝いにもらった梅の木のことを、彼女は思い出していた。
20

梅の木がとりもっているような
一朗と葉奈の縁ですが…。
第3節をお楽しみに!
前後のお話 はこちらから→ 三月さくら 目次                        
  登場人物の確認は家系図で→ [三月さくら 家系図]



よいい一日 よい夢を

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梅にメジロ-1
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2017年03月29日

9 四月 しあわせの始まり4  《 四月 しあわせの始まり》 【三月さくらV1】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2011.02.26 追分市民の森 梅にメジロ


まずはしっかり告白!
と、一朗は
心に決めているのですが…★



 そういう星一との話の後も、一朗の“告白”のチャンスはなかなか訪れなかった。「言えたか?」と、星一に訊かれても、一朗は首を振るしかなかった。
「外で会ってくれないんだ。二人きりになるチャンスがない」
「自然に言っちゃえばいいだろ。隙見て」
「その隙が…」
「避けられてるな」
「デートすらできないんだよ」
「やっぱ葉奈ちゃんの場合、両親のことが大きすぎるんだな。避けては通れないよ。一緒に解決してあげないと」
 一朗と葉奈は休日でも、葉奈の家で過ごすことが多かった。
「荒れ放題だったでしょ。まだまだ外から見たら人が住んでるように見えない。家も古くなったけど、少しはきれいにしたいの」と、葉奈は言って、庭の手入れをしたり、部屋を片付けたり、模様替えをしたり…。きりがないくらいだった。
 食事の支度にしても、葉奈の父は何でも自分でする人だったが、葉奈は出来るだけ一緒にしたいようだった。
 いつでも母と弟が帰って来れるように、自然に家庭の営みをしていたい、というのが葉奈の中にはあるようだった。そうやって父娘で家庭を守っていたいのだった。
 一朗が葉奈からその本心を聞き出すにつけ、彼女の家への思い入れは、外側から内面に至るまでかなり強いもので、頑なとも言えるくらいだということがわかった。いつか家庭が元通りになることへの、最後の望みをつないでいるかのようだった。

 一朗は星一の意見に従って、葉奈の父、橘肇(たちばな・はじめ)と外で会う約束をした。彼は転勤族の憂いを持った典型的なサラリーマンだった。一朗に対しては家に出入りすることを寛容に許し、近所のおじさんとしての昔からの気さくな態度を貫いてくれていた。
 人生の先輩を前にして、最初は話の糸口がなかったが、一朗は自分たちのことを応援して欲しいと、思いを伝えた。そして、葉奈が切実に願っていることについても。
「さて、私が何をしてあげられるか。父親の話を聞く年でもなく、実際私は女がよくわからない」と、葉奈の父は言った。
 葉奈の母と暮らしたくないのかと訊いてみると、「あれの好きにさせたいだけだ。帰って来たいなら帰って来たらいい」
 どうしてそのようになったのか訊いてみたら、「ただ毎日仕事を頑張ってやってきただけだ。家庭のことも誠実に考えてきたはずなのに…」と言うばかりだった。
17

家庭が寂しいと
外に楽しみを求めることが多いですが
葉奈の場合は、頑なな如くに
その寂しい家庭をあきらめられないようです。
葉奈の両親と一郎が話す中で、
何かが変わるのでしょうか。。。
↓引き続き次の回も、お楽しみください。






2011.02.26 追分市民の森 メジロ


“親の線”から行き始めた一朗、
なかなか進まないように見えますが…


 次に、葉奈と一緒に、葉奈の母と弟の所にも行った。
 葉奈の母、常葉(とこは)は、一朗の記憶の中では、農家が多い近所の人たちの中でも、誰よりも垢抜けがしていて、家に人を呼ぶのが好きだった。和風の食事が多い一朗の家と違い、レストランで食べるような料理を家でも作っていた。
 久し振りに会う常葉は、老けてもやはり、お洒落な人という印象と変わってはいなかった。
 いつも母のことを批判している葉奈が、母娘でいると、父といる時より自然で楽しそうに会話をしていた。批判しつつも、一番理解していているのだった。
 顔は父親似だが、その母ともよく似ていると、一朗は思った。

 そしてまた数日をおいて、一朗は常葉と連絡を取り、話すことにした。彼は切々と訴えた。
「葉奈にとっては、お母さんたちが家に戻ってくれることが全てなんです。そのために家をきれいにして準備をしている。なんとか戻ってもらえないでしょうか。おじさんも寂しそうですよ」
「あの人のことはいいわ。寂しくても平気なんだから。葉奈も私たちのことは関係ないのに。あなたと付き合ってるなら、自分たちで楽しんだらいいのよ」
「そういうことは葉奈には禁句なんです。関係ないなんて言わないで下さい。葉奈には家族が全てなんです。お父さん、お母さんと元通りあの家で暮らしたいんだ。そこが葉奈のトラウマのようになってる。触れ方を間違えると大変な部分。
 俺がいくら優しくしても解決できないんです。結婚を切り出したら、自信がないって言われた。両親が仲良くないからって。俺にはどうしようもないんです」
「そんな。あの娘は何でも受け入れてくれてると思っていたのに」
「両親が別々に暮らすのは、子供にとってはやっぱ嬉しくないと思いますよ。葉奈も見せないように我慢して、受け留めているつもりだったのかも。一生懸命おじさんを盛り立てて、明るく努めて頑張ってるんです。俺が見ていても痛ましいくらい」
 庭木や花壇の手入れをする葉奈の姿が、一朗の目に浮かんだ。
 ある時、きれいに咲く花を見て「少し切ってテーブルにでも飾ったら」と言ったことがあった。
「今は切花はしたくない。まだようやく根を張り始めたところなの。間引いても問題ないんだろうけど、もっとどうしようないくらい元気に増えてからでいいわ。窮屈だから、他の所に行きたいって花が言い始めるまで」と、葉奈はそう言ったのだった。
「同じハナだけに、花の気持ちがわかるのか?」
「そうよ」
18
前後のお話 はこちらから→ 三月さくら 目次                        
  登場人物の確認は家系図で→ [三月さくら 家系図]




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メジロ
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ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

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