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2016年11月30日

24 NEW!《最終章》 満願成就2 “星の家”に棲む妖精  【三月さくらZ-4-3】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
69625940.jpg


鈍感な恵理に対し、
ついに告白?!
志郎は父の時を越えられるか?!★


 恵理の頭は、まだ混乱していた。よく状況に追いついていかないようだった。
「あの、意味がわからないんだけど…」
「わからない?何が?」
「東京見物じゃないなら、どうして何回も私を誘うんだろって?」
「わからないかな?君とまた会いたいから」
「…」
「だってお見合いの人と…」
「そこにこだわるねー。もう、断った。最初からそのつもりだった」
「へ?
 …お母さんや伯父さんに何か言われたの?」
「言われて決める人じゃないよ、僕は」志郎は、微笑んで恵理を見た。
「今日言うつもりじゃなかったんだけど…」
 志郎は恵理を誘導して座らせると、いったんピアノに向かい掛けて、気が変わったようにもう一度彼女の許に戻った。
 そして、座った恵理の顔を覗き込むと、ゆっくりと口付けをした。
 キス一つで下手な説明よりも多くを説明できることがあるものだ。
 そして、彼の瞳は饒舌に語っていた。愛情、そう言っても嘘ではないはずだった。
 志郎は、唐突な彼の行為に驚いている恵理に向かってもう一度にっこり笑い掛けると、今度こそピアノに向かって演奏し始めた。
 亡き父志道の最も大切にしている曲、母、さちが今でも聞くと涙してしまうあの曲だった。
『愛〜ひらめき〜』
 志道が、さちに初めて会った時、ひらめきを得て作った曲だった。
「泣いちゃった?」と、志郎は恵理の隣に座って言った。
「とても懐かしくて。この曲は子供の頃から聞いていて…」
「君が生まれる時ね、僕が助産院で弾いていたんだ。まだへたくそだったんだけど、その時は、なぜか練習して弾けるようになった曲じゃなくて、この曲が弾きたくて、ずっと繰り返しこればかり弾いていたんだ」
「だから、好きだったのかなぁ。この曲が一番好き。私のテーマ曲みたいに、何かの時に、頭の中でこの曲が鳴るの」
「父の月命日だよね、君の誕生日」志郎は言った。そして、今日も志道の月命日だった。
「うん、亡くなってひと月後に生まれたの」
「母は、この曲を聞くと今でも泣いちゃうんだ。だからいつもはあまり弾かない。でも、なぜか弾きたくなる時があるんだよね。そういう時は、きっと父が来ていて、母に聞かせたいんだと思う。この曲は父が作ったんだけどね、初めてこの場所で母に聞かせて、告白したんだって」
「…」
「恵理、君が好きなんだ」志郎はそう言って、微笑んだ。恵理の瞳には更に涙が浮かんでいだ。
24

キスとピアノと
告白の言葉。
言うことなしですね。

一部加筆しました2016.12.2

           
             
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前後のお話 はこちらから→ 三月さくら 目次
  登場人物の確認は家系図で→ [三月さくら 家系図]

  治郎が亡くなった頃の家系図です
   物語は21年後になります



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に小説を書き始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


2016年11月29日

23 NEW!《最終章》 満願成就1 “星の家”に棲む妖精  【三月さくらZ-4-5】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
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いよいよ最終章の
最終節です。
え、もしかして…★



第五節 満願成就


 その後も二人の会話は続いた。その間、志郎は、何度も笑い声をあげたし、恵理もだった。
 夜が更けて、店じまいをした“Jiro‘s Home”にやって来た。片付けをしているスタッフたちが、口々に挨拶してくれる。
 彼らの視線はいつもながらに気恥ずかしい。どうも彼女と思われているような気がする。『違うのに…』と思うが、訊かれてもいないから、弁明することもできず、恵理は今夜もそれに耐えるしかなかった。
 すぐにスタッフも帰っていき、最後に、初めて恵理がここに来た時案内してくれたスタッフ、──志郎の下でチーフと呼ばれているらしい──が、その日の報告をして帰って行った。
 灯りも一部を除いて消されてしまった。
「志郎さん、私、やっぱりもう帰ります」
「せっかくだから何か飲もう」
「…」
「急におとなしくなったね」
 緊張した恵理の様子を見ながら志郎は笑って言った。「なんで君をここに連れてくると思う?」
 そういえば、毎回、待ち合わせはここだ。今日は違ったが、食事の後、こうやって連れて来られた。
「君をみんなに見せたいからさ」
「…!」
「いつだったかチーフに『私は違います』って言ったんだって?僕は『大事な人が来るから』って予告しておいたのにさ」
 スタッフの視線の意味はそれだったんだ。でも、大事な人、とはどういう意味だろう。
「君も鈍感な人だね。滅多にナンパなんかしない人に、こう何回も誘われているのに」
「え?」
「何回二人で会ったと思う?」
「え、でもこれは東京見物…」
「じゃあ、マスターかおじさん、おばさんと行けばいいんじゃないの」
「みんな忙しいし」
「僕は暇に見える?店とホールの支配人をしながら、“星の家”を手伝ったり、平日の夜も週一で空けて、日曜日は他の誘いをすべて断っている」
「あの、だってお見合い…」と言い掛けた言葉は志郎の声にかき消された。
「誰にも言っていないけど、ピアノよりも仕事よりも打ち込むものができたんだ。時間があれば、それに投入したいんだ」
「…?」
「書きたいものがあって」
「…何か書いてるの?」
「うん、まあね。とにかく僕は暇じゃない」
「忙しいのにありがと」
 志郎はまたフッと笑って言った。「まったく君は…。お礼を言ってもらうためじゃなくてさ」
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2016年11月27日

(詩) 初雪 〜愛の魔法が解けるまで〜 2016


今年は早くに初雪の便りが
ありました。
いよいよ冬支度ですね。
暖かいコートとマフラー、
暖房器具…、
そして何よりも、温かい愛情があれば★

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「 初 雪 」 
〜愛の魔法が解けるまで〜 




淡い初雪が消えるまで 
愛の魔法が解けるまで 

初雪はうっすらと地を覆って 
私の心にベールをかける 
君はうっすらと微笑を浮かべて 
ほのかに熱くほてった頬を押さえた 

初雪はきらきらと空気を浄め 
この地に魔法を掛ける 
君の黒髪に掛かる純白が美しい 
その雪の結晶をずっと見つめていた 

白さは清らかさの印 
厳しい冬の訪れとともに 
やってくる幸せの予感 

初雪はふわふわと時空を飛んで 
私の心は子どもに戻る 
君の笑顔と声の色は 胸に留めて 
二人雪に はしゃぎ夢中になった 

*

淡い初雪が消えるその前に 
愛の魔法が溶けるその前に… 

いつまでも 笑っていたい
いつまでも 愛していたい
悲しいことも あるだろうけど
辛い時でも 一緒にいたい 

*

初雪がひらひらと舞う風に
私の心は 震えを覚える
君の手を取り 夢を叶えよう
熱い感動の涙は 今度の雪の素になる

雪が解けても放さないよ この手を
魔法が解けても愛し続ける 君を

いつまでも 笑っていたい
いつまでも 愛していたい
悲しいことも あるだろうけど
辛い時でも 一緒にいたい 

淡い初雪は いつかは消える
愛の魔法も解ける日が来る
だけど 二人溶けて一つになって
永遠に 幸せに暮らそう




雪、特に初雪というのは、
魔法の力があるのかもしれません。
しかし、初雪が溶けるまでに、
愛を実らせないと、せっかくの
愛の魔法が解けてしまう?!
そんな、ちょっと心が急くような
しかし、大切にしたい初雪タイムです。

一日で、できるときはできるものです。
この冬の初雪の初もの、です。




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posted by kuri-ma at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ★季節の詩 愛の詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする