ぴかぴか(新しい)毎日クリックありがとうございます
にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 ポエムブログへ   にほんブログ村
 

2016年03月31日

47 《雪洗YOU禅物語》 禊(みそぎ)の夏4   盛夏篇

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ

小説 ▼△ 雪洗友禅物語 △▼
ゆきあらいゆうぜんものがたり
ルリマツリ。


両家に結婚を許可されましたが
本当に幸せになるには
浮いた恋人気分だけでは
ダメなようです★


 香苗を送って行った後、元来た道を戻りながら、私は祖母に言われたことを、じっくり考えていた。
 つくづく、香苗はよくやってくれたと思う。
 小さな少女だった香苗が、最初は環の遊び相手から、祖母に見込まれ、雪洗家に伝わるもの全てを伝授されて、嫁として願われるまでになった。この私ゆえにではなく香苗ゆえに、私は結婚を許された立場であると知った。
 自分では答えの出せなかった、そこに行き着けなかったかもしれない、私たちの関係だった。ようやくその道が開かれたが、家族の後押しがなかったとすれば、お互いが好き合う仲だとわかったところで、好きという想いを満たすだけの、自分勝手な恋愛に過ぎなかったかもしれない。
 父からの結婚を許可するという電話での言葉で、実は私は救われた。目的と使命を得て、私の香苗への愛は、ようやく真の方向性を定め活き活きと進み始めた。
 今別れたばかりだというのに、もう香苗が恋しかった。
 これまでは、香苗を愛することができなかった。まだ愛するその時でなかったから。今、堰(せき)を切ったような自らの思いに、下手すれば溺れてしまいそうなくらいだ。

 その晩私は、頭から水をかぶった。
 私が禊(みそぎ)をしたことがあったのは、もうずっと以前、まだ素直に自分の可能性を信じていた頃のことだ。
 いつの頃か、自分で全て決めるようになった。それが最善だからではなく、当座の目的地として妥当だと思うから、ただ流れに任せてきたともいえる。
 何か自分にしかない貴重なことがあるはずだ、という希望を持っていた頃は、迷いがあっても、まだよかった。怠惰な大学時代から、何かを失い始めていた。もう、その頃から今日まで一度も、禊はしたことがなかった。
 心の奥で私の埋もれた本心が、このままではいけないと知っていた。禊をすると、いつも私の心は軽くなり、羽が生えたように高みに行こうとするのだ。
 しかし私は、長い間それを嫌ってきた。自分の真に向かおうとする方向に行きたくなかった。少年の頃のような純粋さに戻りたくなかった。自分の本心に出会うのが怖かった。自らの可能性を信じて、向かっていくこと、そんなことはずっとあきらめてきたのだから。
 幸い、私は呉服から離れられなかった。仕事としては、そこに遣り甲斐もみつけながらやってきた。さほど困ることも、何かを真剣に望むこともなかった。
 それは、私があまりにも自分の為にだけ生きてきたから。家族や雪洗屋の為に、というのは、方便に過ぎなかった。
 私の心の核心の部分に香苗がいた。だから、正直に本心を認めてしまって、心の底に押し込めた自分の本当の願いを呼び起こすことがないようにしてきた。
 今、香苗ゆえに、無形なるものに真摯に向かいたいという心になった。この縁を与えられたことを感謝した。初めて、失いたくないものを知った。祖父が「守りたいものができたらわかる」と言っていたが、その通りだった。
107

禊を始めた圭一です。
とっても
真剣なんですね…。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






海は白いな小さいな。


禊を始めた圭一の思いとは?☆


 知ってみると、私は確かなものを何一つ持っていなかった。いつ、事故か何かで死ぬかもわからないのだ。当たり前のように毎日息をしていることが、実は当たり前のことでないと気づくと、こうしてはいられないという気持ちになった。
 香苗との未来を失いたくないと思った。自分は自分で生きていると錯覚していた。実は、自分の命さえままならない、無力な存在だった。自分で生まれてきたのでは、もちろんない。何かに生かされている?
 少なくとも何かに、誰かに、多くの人に、守られている私だった。初めて守りたいものを得て、そういうことを実感した。子供の頃、祖母から何かに付け言われ諭されてきたものだが、実感がないまま、いつしか古い書物のように忘れてしまっていた。
 何のために生きるのか、答えなど出ないのだからと、日和見で高をくくって、うまくやってきたつもりだった。
 目的地のない航海は、後悔でしかない。後悔の波を生むことしかできない。
 たった一人で彷徨(さまよ)っていた。一人で外海に放り出されたような状態だった私が、実はすぐ近くに岸辺があり、それは懐かしい私の故郷であり、捨てるように置き去りにしてきたはずだったのに、私の為に灯台の灯を灯し続けてくれた存在があることを知った。
 香苗が思いを寄せ続けてくれた、その波の寄せる岸辺に戻りたいと思う。
 そのまま一気に行けばすぐに行き着けるかもしれないが、今まで乗っていたぼろ船は、もうきっぱり捨て去った。泳いで着実に岸に進もうと思う。ちょっとハードだが、泳ぎ切れる自信があった。着実に、自らの力に天も味方してくれることを願いながら、そして、待っていてくれる人と抱(いだ)き合う時を胸に描きながら。
 生きていく目的は、愛するもの、大切なもののために生きる、それだけでいいのかもしれないと思った。
 とにもかくにも、私は十数年振りに禊をした。得がたい女性を得る、そんな香苗への尊厳のような思いが、尚いっそう深まった。


 祖母と話したことで、香苗と恒彦とは本当に何もないとわかったし、今までのすべてが理解できた。
 さて、藤野から聞いていたとはいえ、改めて縁談の件を聞いてやはり気になった。訊いてみると、香苗は言った。
「あの時はまだ学生だもの。行儀見習いのためにやってたバイトで、若女将なんて急に言われても、困っちゃって。でもね、もしかして、若旦那のような人に、ずっと今まで本気で迫られてたら、危ない時期はあったかも。植田さんじゃなくて若旦那だったら、なんてね。若旦那はね、きっと私に本気じゃなかったから。藤乃のために若女将になれそうな人を探していただけ」
108

そして、若旦那との話ですね。
ようやくあの時の話ができるように
なりました。

「雪洗友禅物語」の登場人物とあらすじは ↓ から
「雪洗友禅物語」登場人物

雪洗 家系図1
作品講評*あらすじ*「雪洗友禅物語」
今までのお話 はこちらから↓ 
       雪洗友禅物語《目次》再公開版



よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます
にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ
にほんブログ村
写真は:ルリマツリ。
海は白いな小さいな。
by (C)芥川千景さん
画像あるいはタイトルクリックで写真のページへ
撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います



posted by kuri-ma at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆NEW雪洗友禅物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月30日

46 《雪洗YOU禅物語》 禊(みそぎ)の夏3   盛夏篇

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ

小説 ▼△ 雪洗友禅物語 △▼
ゆきあらいゆうぜんものがたり
5796064藁草履を吊るす軒先 by hagaki.jpg


圭一とお祖母ちゃんの
会話の続きから★


 祖母は急に思い出したように言った。「植田のとこの下の子は、雄司か。あの子も大変だった」
 なんの話しかと思っていたら、私が東京駅のホームで聞いた両親の話のことだと、次の言葉でようやくわかった。
「まだ大学生だよ、付き合っていた娘ができちゃったと、結婚の話まで出てさ。次の日には間違いだったと連絡があったよ」
「恒彦じゃなくて、雄司の方だったの?」
「そうだよ。あの子は何も心当たりがないのに、彼女のことをかばってたんだね。別の男と関係してたというから、驚いたよ。生まれてくる子はどうするんだろうね」
 祖母は、できちゃった婚を嘆いて、ひとしきり話した。昔は親不幸と言われたという。親不幸をすれば、自分たちに報いが来る。夫婦が不幸になり、子や孫が不幸を受け継ぐ、と。
「最近の若い娘たちが振袖を着ているのを見れば、恐ろしいよ。乙女なんて名ばかりだ」
 祖母の言葉は辛辣だが、真実を突いている。
「でもね、親がそれで良しとしてるんだから、仕方がない。大人の責任だよ。子供が言う通りに育たないと嘆くが、大体が親の生き方を習っていくんだ。大切なことは身を持って示して、命に関わること以上に必死に教えて行かなければ。親がいけないよ。お金と体裁だけ考えているとね…」

「それから恒彦のことだがね、従兄弟同士でしこりが残ったらなんだと思ってね。許してやってくれないかい?
 実は、私が引き止めたんだよ。恒彦は香苗さんと付き合うのをやめようと言っていたんだけどね」
 これは聞き捨てならないことだった。どこからどこまで祖母が絡んでいたのか。
「どういうこと?!」
 祖母が話したところによると、概略はこうだった。恒彦は香苗が誘いに応じようとしないので、思いあまって環に香苗のことを聞きだそうとした。環から母に、母から祖母に話が伝わって、祖母が恒彦と話をしたということだ。
「『香苗さんはここの嫁にと考えている人だ』って言ったら、『そうだと知っていたら、こんなことはしなかった』なんて言ってたが、私は言ってやった。『知らなかったはずがない、薄々でも気付いたはずだ』ってね。そしたら認めたよ。『従兄に対して申し訳ないと思うなら…』と言って、あんたにはしばらく内緒にさせて協力してもらったんだよ。環に会う約束をして家に連れて来て、あんたたち二人を会わせることになってた。雨だったけど香苗さんには絶対ここに来てほしかったから、その時恒彦に頼んだのが裏目に出たがね。せめて環を一緒に行かせればよかったんだが、あの娘が何かとんでもないことを言いやしないかと思ってね。香苗さんが帰ってしまって、予定通りにはいかなかった」
 私と会って話した時も、恒彦は事前に祖母に話をしてきたらしい。筒抜けだったわけだ。
105

引き続き、↓次の回もご覧ください。






アマチャズルの花


雪洗家では
香苗がお嫁に来ることを
歓迎してくれています★


 私は祖母の話を聞きながら、思わず言った。「恒彦には、悪いと思っているんです、私の方がかえって。彼のせいじゃない」
「あんたも香苗さんも人が好すぎるよ。恒彦は薄々わかっていて、従兄を差し置いて香苗さんと付き合おうとしたんだよ。でもまあ、その事では私の方から厳しく言っておいた。だから、お互い様だと思って、水に流せるかい?」
「わかりました。そもそも私が、香苗に対して、はっきりしなかったのがいけなかったんだから」
「わかってるじゃないか」と言って祖母は笑った。「香苗さんにはこの事は話していないんだ。あの娘には辛い思いをさせてしまったよ。あんたが話したいと思うなら、いい時に話したらいい」    
 そんな、祖母との一対一の話を終えて、私が母屋に戻ると、香苗はエプロンを羽織って、夕食の配膳をしていた。環も嬉々として、共に手伝っていた。
 香苗は実に自然に、我が家に溶け込んでいた。皆が彼女をここまで受け入れていたのを、私だけが知らなかった。
「カナちゃんが家(うち)でお食事するの、久し振りね。いくら頼んでも前みたいに泊まってくれないし」と環が言った。
 そう、私が京都から戻ってからは、一度もなかった。
 食卓は、和やかで、いいものだった。香苗と並んで座るのが、少し気恥ずかしいのを除けば。
 食事をしながら、ふいに香苗が涙ぐんだようだった。皆に気付かれて、「なんか嬉しくて」と香苗は言って涙を収めた。
 祖父が祖母に訊いた。「似合いだというのをなんて言うんだった?」
「ベッドカップルのことですか?」と祖母が言った。
「ワシの願いが叶ったよ」
「それはね、ドラム缶トゥーだっけ。いや、ドリームだ。ドリームかんとうって言うんですよ」ドリームズ・カム・トゥルーのことだろうが、敢えて誰も正そうとはしなかった。
 横で香苗がくすっと笑った。私もそれに連動するように、さっき祖母が話していたことを思い出した。
 小声で香苗に聞いてみた。「ロイヤル・ファミリーがヴァージンロードをって話聞いた?」
 香苗が吹き出すように笑い出した。私もいきなり笑いの壷にはまったようで、おかしくてたまらなくなった。家族に遠慮しながら、二人でくすくす笑っていると、祖母が言った。
「泣いたり、笑ったり忙しいね」
 さっき神妙な気持ちで聞いていた時は、さほどおかしいとは思わなかったのに不思議だ。私たちは笑いをようやく鎮めて、また食事を再開した。さっきより落ち着いて、気分よく食事をすることができた。
105

お祖母ちゃんは、
厳しい反面
とてもお茶目なところがあるようです


「雪洗友禅物語」の登場人物とあらすじは ↓ から
「雪洗友禅物語」登場人物

雪洗 家系図1
作品講評*あらすじ*「雪洗友禅物語」
今までのお話
こちらから↓ 
雪洗友禅物語「目次」《大作、一挙公開!》版



よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます
にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ
にほんブログ村
写真は:藁草履を吊るす軒先 by hagakiさん
「写真素材 フォトライブラリー」からダウンロードしました
無断転用はご容赦願います
アマチャズルの花
by (C)akemiさん
画像あるいはタイトルクリックで写真のページへ
撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います



posted by kuri-ma at 06:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆NEW雪洗友禅物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月29日

45 《雪洗YOU禅物語》 禊(みそぎ)の夏2   盛夏篇

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ

小説 ▼△ 雪洗友禅物語 △▼
ゆきあらいゆうぜんものがたり
7723534日暮れのすだれ by LAGOON.jpg


お祖母ちゃんのお話は、
絶好調のようです★


「昨日も和泉のお母さんから連絡があったけど、りっぱに済ませてきたようだったし、何よりだね」
「聞いたの」
「ああ。とにかく、はっきり言いたいことを伝えることが何よりだ。いつもあんたの言うことはわかりにくいからね。いったい、誰が何をどんな目的でどうしたいか、大切なことをはっきり言わないのが、殿方の癖かね」
「何のことを言っているの?」
「例えば、香苗さんを私に頼みたいと言う時も、あんたは遠回しに何かのついでのように言ったよね。見合いをする前から断りたいと言っていた後だから、察しがつくよ。私はあんたに言われて、あの娘に一から教えたんだ。ワンツーワンでね。わざわざ藤乃に行かせたのも、ただのバイトじゃないよ。仕込んだものを、活かす場が必要だったからさ」
 私は、返す言葉がなかったが、藤乃の件は聞いておきたかった。
「そう言えば、藤乃の縁談のことだけど…」
「もう、だいぶ前のことさ。あんたが京都にいる頃だからね。私があの子を紹介する時に、若女将としてどうか見てみてくれと言っておいたのさ。案の定すぐに、女将も藤乃にほしいと相談してきたが、私もあの娘のことを見極めたかったからね。お金や女将の座や、色々おいしい話をチラつかせて、おまけにあそこの若旦那はイケメンだからね。女将から相当あの手この手で口説いてもらったんだが、女将の話だと、どうやってもノーとしか言わなかったと。苦し紛れに、そこまで嫌なのは好きな人がいるのか訊くと、何も言わないで泣くんだと、女将もあきらめるしかなかったのさ」
「…」
「お前の耳にもっと早く入れればよかったね。そうすればあの娘を放ってはおけなかったろう。まあ、今度はちゃんと求婚できたようだからね」
「今度はって?」と、私は恐る恐る訊いた。
「あんな、中途半端な約束で、ずっと待っててくれる娘なんていないよ。『待ってろ』と言う時に、前置きや何もなく言って伝わるものかね」
「あれは…」と言いかけたが、何を言っても祖母にかなうはずはないので、口を噤(つぐ)んだ。
「言いかけて、何だね」
「なんで、祖母ちゃんが知ってるの」
「あの娘がペラペラしゃべったわけじゃない。少しずつ私が探りを入れて、ようやく聞きだしたのさ。やっぱり、あんたのことだったね」
 すっかり墓穴を掘ったようだ。「…あれは、まだカナは子供だったし、私も気持ちがはっきりわからなかったんですよ」
「言い訳だね」
 言い訳になるから言いたくなかったのに、と思いながら、もう言葉にはしなかった。
103

まだまだ続きます。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






6900280明かり by LAGOON.jpg


「私にも丸わかりなのに、当の本人が何でだね。誰が何を、どうして、いつまで待ってろというのか、はっきり言うものだよ。それに私に預けたら何年も預けっぱなし。無責任にもほどがある」
 祖母の言うことを、私は黙って聞いた。それに、一々もっともなことだと思ったから。
「こうやって、責められたかい、あの娘に?責めたりしなかっただろう?」
 私は頷いた。
「そういう娘だよ。だから、あの娘に報いてあげるためにはね、あんたが昨日、一昨日言った言葉をちゃんと守ってやることだ」
「はい」と私は言ったが、どこまで祖母が知っているかふいに心配になった。
「心配しないでも、あんたが何を言ったかなんて、聞いてもいないよ」と、まるで私の考えが読めるかのように祖母が言った。
 亀の甲よりなんとかというが、私は子供の頃、祖母をエスパーか、それとも生き神様かと思ったことが何度もあった。何でもバレてしまうのに、それでも隠そうとしては、失敗してきた。
「あんたたちは、ロイヤル・ミリより、いい縁組だよ」
「?」意味がわからなくて首をひねっていると、祖母が言った。
「なんでも、西洋の王室では、お妃を選ぶのに、生娘かどうか調べるんだって。ヴァージン・を通るんだから当然だがね。でも、王子はどうなのかね?男の方も調べるべきだよ。だから、あんたたちはその何ハミリだっけ…」
「ああ、ロイヤル・ファミリー!」
「それだよ」
「ロイヤル・ファミリーよりいいって?私たちが?」
「違うかい?畏れ多いかね。でも、私はそう思う。ベッドカップルさ。うちの孫が、きっといい結婚をしてくれるって、信じているよ」
「はい」と言った後、私は訊いてみた。
「彼女にもこういう話をしたんですか?」
 祖母は言った。「何、これからは、パーーでも何でも、付き合いの席に付いていったらいいとか。でもお酒は飲ませすぎないようにとか。女の方で気をつけることは話したよ」
 はっきり話す人のことだ。それだけということはないだろう、と私は思った。
104

「雪洗友禅物語」の登場人物とあらすじは ↓ から
「雪洗友禅物語」登場人物

雪洗 家系図1
作品講評*あらすじ*「雪洗友禅物語」
 今までのお話 はこちらから↓ 
雪洗友禅物語「目次」《大作、一挙公開!》版




よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます
にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ
にほんブログ村
写真は:日暮れのすだれ by LAGOONさん
明かり by LAGOONさん
「写真素材 フォトライブラリー」からダウンロードしました
無断転用はご容赦願います


posted by kuri-ma at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆NEW雪洗友禅物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする