ぴかぴか(新しい)毎日クリックありがとうございます
にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 ポエムブログへ   にほんブログ村
 

2017年12月19日

(詩) 神無月、十一月、神無月… (折句) 2017


11月を迎えていますが、
陰暦では、十月(神無月)。
神無月の間、神様はみな山に集まって、
来るべき冬の相談をされるのだとか。
もう晩秋も 暮れてしまいそうなこの時期、
美しい夕暮れを 思い浮かべながら
どうぞ★

この夕焼け


「 神無月、十一月、神無月… 」



感じやすいのは 秋の空 
泣きだしそうな 夕の空 
月まで寂しく見えてくる
君のいない神無月

純白の雪をまとうには早いけど 
うっすら薄化粧の山の肌 
いつも一番に目に浮かぶのは… 
散り積もった落ち葉は 誰のせい? 
街路樹揺らす 風のせい 
つい また想ってしまうのは 
秋が深まるせい? ……君がいないせい 

風に揺れるのは 心が震えるから 
名も知らない花の上 
露は月の残り香
キスをまだ知らない蕾が 微笑みをほころばせるから

重要なのは 君ただひとり
羽毛のように軽くてわからない
命より重い愛は けして量れない
違うと笑わないで
頑張れと応援して
月が見ているから そっと手を振って

感謝します
失くしたすべてのものよりも
杖のように 足のように
君がいてくれることを




「かんなつき」と
「じゅういちがつ」の折句です。
11月と神無月、
一見噛み合わない組み合わせ。
現代と過去が錯そうするように
交互に折句としました。

11月=霜月と
覚えているのではないでしょうか。
しかし実は、この11月の頃は
陰暦ではまだ10月、
つまり神無月の頃です。

少し秋が深まって来た
実りの季節。
冬が来る前に
神様は雪と霜を降らせる相談のために
山、あるいはお伊勢さんに
集まるのだと言われていますね。
だから神社に行っても
神様がいないとか・・・。
伊勢神宮に大集合するから、
伊勢だけは神有月と呼ぶのだそうですが。

神様がいないのは
もちろん心細いことですが
この詩の彼は
誰かのいない寂しさを感じているようです。
彼女と過ごした過去と、
会えない今、そして未来とが錯そうします。




よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます
にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村
写真は:この夕焼け
by (C)ヨマさん
画像あるいはタイトルクリックで写真のページへ
撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います

span style="color:#3200FF;">トップ記事には、常に
季節の詩などをもってきています
小説の連載は、次の記事より
お楽しみください ↓ 


下は小説の目次一覧です
  

 [THE PAST POST]
▼△時の追いかけっこ△▼

こちら からどうぞ



京都と関東のとある海沿いの町を舞台にした物語
 雪洗YOU禅物語 
 ↑ こちらから


シャボン玉飛んだ
映り込みの家庭
(いえ)

目次は こちら


小説 ▼△あの人は
広い傘をもっている△▼

ここをクリック


忘れられた零地点(ゼロポイント)
こちらからどうぞ


「ひのくに物語」全59話完結!




プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


「季節の詩 愛の詩2017」一覧

【関連する記事】
posted by kuri-ma at 05:00| Comment(0) | ★季節の詩 愛の詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

9《ゼロ・ポイント’17》 交差する記憶(スクランブル・交差点)1 「忘れられた零地点」



小説 ▼△忘れられた零地点
〜ゼロ・ポイント〜△▼

e7f7d254-s.jpg


記憶が欠けたまま、
8年振りならぬ
12年振りの交際を続ける二人です★


 第3節 交差する記憶
    (スクランブル・交差点)




 俊幸と奈津美は、毎日夕方早い時間から会うのが日課のようになった。俊幸は、実家でパソコンに向かいながら、昼間と夜仕事をする。
 甥っ子たちとの遊びの時間は気分転換に最適だった。そして奈津美と会う時間は、それ以上にかけがえのないものだった。
 公園だけでなく、街にも出掛けるようになった。
「早瀬さん」と、奈津美が声を掛けると、その男性は笑顔で挨拶した。美春が紹介した見合い相手だった。傍らにいた俊幸も軽くお辞儀を交わした。
「へぇ。イケメンだな。惜しかったんじゃないか?」と、彼が通り過ぎてから、俊幸は言った。
 奈津美は笑った。「そうかも。お医者さんだしね」
「医者か。美春先生の紹介だもんな。イケメンの医者なら、見合いしなくても相手はいそうなのにな」
「うん。考えてみれば、不思議よね」


 ある夕暮れ時、奈津美と俊幸が中学校の側を歩いていた時、かつての同級生、真子と出会った。この中学に子供が通っていると奈津美が話していたが、久し振りに会うと、一瞬誰かわからなかった。真子が奈津美に気付き、声を掛けてきたのだった。
 そして俊幸を見て言った。「もしかして、辰巳君?」
 真子はとても嬉しそうだった。「あなたたちは中学の関係者じゃないでしょ。こんな所で会うなんて」
「OBだろ、母校にくらい来るさ」
「へー、二人で?」
「真子はどうしたの?」と、奈津美が訊いた。
「私は父兄だもの。仕事してるから、面談の時間を夕方にずらしてもらったの」
 真子は一人で息子を育てているらしかった。
 近くのカフェで話をすることになって、テーブルを囲みながら、真子は自らの半生を振り返るように、冗談めかして話をした。
「大変だった、子育て?」と、奈津美が訊いた。
「子供は可愛いわよ。今はでかくなっちゃって、生意気で親の言うことを聞かないけど、あの子がいるから、私もなんとか頑張れるの」
 あの時奈津美のお胎の子が流れていなかったら、小学生になろうかという年齢だ。
「こんな風に昔の同級生と話せて嬉しいな。ずっと生活に追われて、そんな余裕もなかったんだけど、知り合いほど実は冷たいって言うか、色々思われるのは仕方ないけど」
「相手の人と結婚したんじゃなかったの?」
「そんな話もあったけど。一緒に暮らしはしたの、でも学生で生活力もないし、無理だった。もともと男なんて責任持つ気持ちなんてないのよ。関係持つ時に、そんなこと考えないって。違う、辰巳君?」
「…でも責任持つべきだろ」
「ほんと。私の青春を返せって、ね。でも誘いに乗ったのは私だし、その時は好きだからいいと思ったんだし。可哀想なのは子供ね、やっぱり偏見ってあるから」
「相手の男はまだ独りなのか?」
「お見合いしまくってるって、噂よ。笑っちゃうでしょ。男は三十過ぎでも全然遅くないし、子供がいても、お見合いできるんだから」と言って真子は笑った。
「ところで、あなたたちって、そういう関係なの?」
「そういうって、どんな関係だよ」と俊幸は言った。
 真子は散々俊幸と奈津美を冷やかした後言った。「中学の頃は楽しかったな。もう一度あの頃に戻れたらな。そうすれば清く生きて男の誘いも上手くかわすのに。でも、そうすれば親になることもなかったか」
「なんていうの、子供の名前?」と、奈津美が訊いた。
「雄一よ」
「いい名前ね」
「その雄一のためなんだから、後悔するようなこと言うなよ」と、俊幸が言った。
15

真子の登場で、
新しい展開が…。
奈津美は記憶を失くしたままですが…。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






9e0d2a93-s心に焼きついた瞬間.jpg


同級生でシングルマザーの真子、
俊幸たちの理解者になりそうな…★



「ご挨拶ねぇ!」と、真子から電話が入った。
 あの後、三人で連絡先を交換していた。俊幸が真子にメールを打った直後の、速攻の電話だった。
 今後真子が、もしかして奈津美に噂のことや流産のことを訊きやしないだろうか。普通は話題にしないだろうが、あっけらかんとしている真子なら口を滑らせかねない。俊幸はそんなことを思っていた。
 俊幸は真子と外で会った。
「私がそんなことを奈津美に言うと思ってるの。本人が言ってくるなら聞くけど、真相も知らないのに、好奇心だけで訊くと思うの」と、真子は憤慨気味に言った。
 俊幸は彼女に説明せざるを得なくなった。詳しく話すつもりはなかったのだが、真子の質問はとても細かく鋭かったので。
「もしかして、辰巳君って奈津美とそこまでの仲なの?」
「…」
「大切に思ってるのは確かよね」
「…」
「もしかして、流産の相手って、知ってる?」
「…俺だよ」
「そうか、納得。…って待ってよ。ねぇ、二人は久し振りに会ったって。奈津美は高校から会ってなかったって、言ってなかった?」
「そうだよ。あいつは、俺が大学で東京に行ってからの記憶がないんだ。十二年振りに会ったって思ってるんだ」
「記憶がないってどういうこと?」
「流産のショックらしい。流産したことも、俺と付き合ってたことも一切覚えていないんだ。だから、俺も誰かからそれが伝わって、奈津美がまた傷つくのを避けたくて…」
「…そうか。わかった」真子はさらっとした口調で言った。「辰巳君も辛いわね。あの娘、ぶりっ子してたんじゃなくて、付き合った記憶がないんだ。納得。…実は心配だったの、私の場合は子供がいるけど、似たような境遇だから。陽菜に探りを入れたんだけど、口を割らなかったの。ただし、『絶対に噂のことを奈津美の口にいれないで』ってあの子も頼んでたわ。何かあると思ってた」
「ありがとう。わかってくれて」
「事情がわかれば当然よ」
「奈津美と、友だち付き合いしてやってくれるか?あいつ友だちいないらしくてさ」
「私でいいなら。私も友だちいないし。昔の友だちには敬遠されてたのよ。ママ友も、シングルマザーには一歩引くから。今までは呑気にママ友してる余裕なかったからいいんだけど」
「これから、もっと大変じゃないか?」
「そうね、手は離れたけど、今度はお金の心配。教育費も馬鹿にならないの」
「…あの、さ。雄一の父親のことだけど」俊幸は感じたことを言いたくなった。「会いたがらないのか?」自分もとっくに流れてしまった赤ん坊に対してでもいろいろ考えるのに、実際に成長していく我が子のことを気にしないわけがないと思ったからだ。
「子供には会いたいって言われてるわ。養育費も払うって」
「会わせてないのか?」
「何、男としてはやっぱ男の肩を持つの?」
「俺はその人のことよく知らないから、なんとも言えないんだけど」俊幸は言った。「俺は奈津美のこと、ずっと忘れられなかったからさ。そりゃ、中にはそうでない奴もいるんだろうけど、子供ができるってことは、愛し合ってたんだろ?」
「その頃はね、純粋だったから。でも、それだけでは生活していけない。やっぱ大変で、喧嘩して赤ん坊の雄一連れて実家に帰ったの、私が。でも、清々したんじゃない?とうとう迎えにも来てくれなくて、今に至るの」
16

今後この真子の存在も、重要かも。
どのようにからむか、お楽しみに!




よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます

にほんブログ村
写真は「写真素材 フォトライブラリー」から
ダウンロードしました
無断転用はご容赦願います



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか


2017年11月18日

8《ゼロ・ポイント’17》 零地点(ゼロ・ポイント)4  「忘れられた零地点」



小説 ▼△忘れられた零地点
〜ゼロ・ポイント〜△▼
1067688夕焼け.jpg


精神科医の美春先生VS辰巳俊幸、
でお送りします。
「女医の教えるほんとうに
気持ちのいい〇〇」に
目からうろこの俊幸です★



 俊幸は、奈津美の母と陽菜子に会った土台で、精神科医美春と話し、奈津美の現在と八年前の状況をようやく理解することができた。自分を責めてばかりの俊幸を、この三人の女性たちが、三人三様に慰めてくれた。
 中でも美春医師のカウンセリングは、実践的で即効的な力となった。専門家の話というのは、説得力のあるものだ。
「『こんな風に会うのはやめよう』か」美春が言った。「それって、会いたくないとか、別れたいって意味じゃないんでは?」
『へ?』という顔で俊幸は美春を見た。
「セックスの後でしょ。普通は『愛してる』とか、『素敵だった』とか、せめて『ありがとう』くらいは言ってほしいわよね。
 そういうのがないとしたら、体だけ求められてるような気がしたかもしれないし。セックスって愛情に満たされてる状態の中では、より愛情を深めてくれるものだけど、特に女性の場合は、環境に左右されやすいから。既婚女性に比べて、未婚女性の場合は極端に環境が不安定よね。ロマンティックな場所で、甘い言葉でも掛けられれば一時的には受け入れられても、不安はいつもあるのよ。リスクが伴うのは女性だし。今の若い子と違って、奈津美さんは特別古風な人でしょう」
「奈津美の友だちの話では、あいつは罪悪感があったって…」
「セックスに?」
「はい」
「あなたは知らなかったの?」
「はい」
「彼女はいつも受け入れてくれたの?」
「そうです」
「あなたを責めるんではないのよ」
「はい。今はわかるけど。あの頃は、女の子を喜ばせることも考えたことがなかったし…。ただ、奈津美のことは好きだったんです」
「その頃はどんな風に付き合ってたの?奈津美さんは記憶を失くしてるから、私はその辺りを知らないの」
 俊幸は当時を思い出して語り出した。
 ただ一緒にいられればよかった。奈津美もそうだろうと思っていた。陽菜子に指摘されたように、奈津美には伝わらない不器用な愛だったかもしれない。しかし、それが彼なりの愛し方だった。
 俊幸は愛情表現をはっきりする方ではなかった。一度、好きと言って以来、付き合っている期間、「好き」とか「愛してる」という言葉は言ったことがなかった。
 キスやセックスは自分の愛情表現の一つだと思っていた。愛情がなくても男は関係を持てるものだというが、俊幸はそうしたいと思ったことはなかった。関係を持って、奈津美がより愛しいと感じたことはあっても、肉体関係のために付き合っているつもりはなかった。
 特に二十歳前後のその時期、幼友達との関係に俊幸は照れがあった。愛の言葉を囁くなど考えられなかった。
「会うのをやめよう」と言われて、自尊心が傷つき、奈津美の気持ちを配慮することはなかった。
「そう、裏目に出たのね」と、美春は言った。「辰巳さんって、照れ性なのかしら?」
「…多分」
「奈津美さんから聞いてたのよ。この間、お見合いの人とのことで…」
13

引き続き、↓次の回もご覧ください。






3034481夕日.jpg


美春先生VS辰巳俊幸の後編。
三春先生が授けた
「恋人との愛情を深める七ヵ条」とは?!
回想シーンから★


 ある日俊幸が明日の話をしようとすると、奈津美が予定があると言うのだった。
「見合い?!…そんなヤツがいるなら、いいよ、俺なんかと、会ってなくてさ」と、俊幸は言った。
 内心、動揺していたし、何か例えようもない不愉快な思いが首をもたげて来た。
「ちょっと紹介されただけだから。ただ会ってただけ。もう一度だけ会って断るつもりだったけど、俊幸が嫌なら会わない」と、奈津美が言った。
 俊幸はムッとして言った。「俺とだって、ただ会ってるだけだろ」
「ねぇ俊幸。私に会ってほしいの、その人と?」
「会うなよ!」俊幸は思わず言った。
 奈津美は嬉しそうに笑うと、「うん」と言ったのだった。


 美春は言った。「あの時あなたが、やきもち焼いてくれたって、奈津美さん嬉しそうに言ってたわ。そしてキスしてくれたって」
 俊幸は赤面した。
「先生には何でも話すんですね」
「その時思ったのよ、あなたは口には出さない方なんだって。きっと以前は奈津美さんもヤキモキしたんだろうなって。今はあなたに再会できて幸せいっぱいだから、理解できる余裕があるのね。
 もしよければ、とっておきの恋人との愛情を深める七ヵ条≠伝授するけど」
 美春は紙にそれを書いて俊幸に渡した。
 彼はそれを見ると言った。「先生、これ、マジ厳しそうかなと…」
 美春は笑いながら言った。「できるところからでいいのよ。まず一つだけでもね。一番、読んでみて」
「これ、絶対無理」
「だって、私から見ても、奈津美さんはきれいだし。じゃあ、『きれい』の替わりに『かわいい』でもいいわよ。さあ、ただの練習だから」
「…『かわいいよ』」
「奈津美さん、きっと喜ぶわ」
「マジ、冷や汗出ますよ」
「会った時最初に言うのよ。『今日もかわいいよ』って。じゃあ、二番言ってみて」
「これのが、マシっすね。『今日は会えて嬉しかった』」
「この二つだけでもすごいわ。三番は言えるでしょ」
「『ありがとう』」
「ちょっとしたことでも、彼女の気持ちを汲んで言ってあげて。下手に褒めるより、『ありがとう』の方が心に響くの。
 そうだ。会えない日はメールで伝えるのもいいわね」
「…彼女のメール、知らないんですよ」
「聞いてないの?!訊いてあげなくちゃ」
「毎日、会えてたから」
「今時、中高生でもしてるわよ」
「そこから、やり直しますよ」
 美春は笑って言った。「中高生から?そうね、あなたたちらしいわね。とりあえずはセックス抜きで」
「ええ。当然です。そんなとこまでいってないですよ。キスで、もうドキドキだから」
「キスしたら、一線を越えるのは簡単よ」
「昔、越えてるんですけどね、嘘みたいです。奈津美を傷つけそうで…。もう二度と別れたくないんです」
「そうね。今は絶対越えないで。大丈夫よね?」
「はい。正直、会えるだけで嬉しいから」
「ねえ、そういうことを、そのまま言ったらいいんじゃない、奈津美さんに?」
「?」
「『キスするだけで、もうドキドキなんだ』とか、『会えるだけで嬉しいんだ』とか」
 俊幸は何も言わず、照れたように笑った。
14

これでひと区切り。
第2節「ゼロ・ポイント」が終わりました。
次節からは新たな登場人物も現れ、
新展開となります
どうぞ、お楽しみに❗




よい一日 よい夢を

クリックありがとうございます

にほんブログ村
写真は「写真素材 フォトライブラリー」から
ダウンロードしました
無断転用はご容赦願います



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
こちらから→幽霊っているんでしょうか