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2017年08月17日

(詩) 泣かない約束  2017


オレンジ色の夕焼け。
七月の美しい
黄昏時──
彼女の涙は誰のせいでしょうか。
そして、笑顔にさせるのは…
夕陽、流れ星、七つ星、虹…それとも?!★

黄金の夕陽



「 泣かない約束 」



泣きたくなるのは夕暮れ
名もない花を見て
懐かしむ 母の面影
泣かない約束は いつでも
泣いた後で思い出す
七つの願い事が贅沢ならば
流れ星にひとつだけ託してもいい?

夏の夜の夢 
泣かずに超えたなら
夏の夜の夢 それはみんなの幸せ


内緒のはずだったよね…
仲直りが苦手な太陽が
仲良しの月と喧嘩した晩
失くしてしまったものは
泣いても 戻ってこないと知った
流れ星はいつも気まぐれだから
七つ星 私の願い叶えて

夏の夜の夢 
流した涙の分だけ
夏の夜の夢 それはあなたの幸せ


泣き疲れて 今朝は明けたのに
余波(なごり)を残さず 
凪いだ沖のように
和んだ一日
眺めのいい部屋から 夕空を見ると
泣き顔(ツラ)に 雨上がりの虹

涙はどこから来るの?
なんで温かいの?


七色の虹が
何かしら答えを教えてくれる

夏の夜の夢 
無しのつぶての初恋のよう
夏の夜の夢 それは私の憧れ



夕暮れ時の虹

 


何度目のUPになるでしょうか。
この詩を7月に紹介するのは、
七月の詩(うた)として
「7(なな)月」の「な」の頭韻で作ったものだから。
「三月さくら」の「海、山、街」に挿入した、
母を亡くしている葉摘の
テーマのような詩でもあります。

「夏の夜の夢」を越えたい
また来る夜をHappyな夢の夜としたい
という、夕暮れの詩なんです。




よいい一日 よい夢を

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写真は:上 黄金の夕陽
by (C)akemiさん
下 夕暮れ時の虹
by (C)緋佳さん
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京都と関東のとある海沿いの町を舞台にした物語
 雪洗YOU禅物語 
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シャボン玉飛んだ
映り込みの家庭
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目次は こちら


小説 ▼△あの人は
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忘れられた零地点(ゼロポイント)
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「ひのくに物語」全59話完結!




プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
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「季節の詩 愛の詩2017」一覧

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posted by kuri-ma at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ★季節の詩 愛の詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

127 孔雀の羽が広がる瞬間4 ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-1】


しっかり決めないと、
断られるかも?!
碧斗は一世一代のプロポーズが
できるのか・・・★
小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2009.09.19 和泉川 コスモス-ピンク.jpg


未来から
1ヵ月は会わないと言われ、
ギクシャクしたまま時が過ぎていきます。
そして、いよいよ…★


 そして、かれこれ数週間たった土曜日、碧斗は兄の星矢に、半ば強引に店に引っ張り出された。碧斗にとって、未来と共に仕事が出来るのは嬉しい反面、彼のことを無視する彼女の態度には閉口していたので、却って会わない方がマシと思うくらいだった。
 碧斗は得意なはずのオムライスを失敗し、未来と二人一緒に休憩を言い渡されていた。
 星矢は二人に言った。「ほら、これを見てみろよ。わかるな、なんでこの卵を失敗したのか?一つは火力が強すぎたか、長く焼きすぎたか、多分火力だ。もう一つは、火が弱すぎたんだろう。まだ焼けていないうちに触って崩れてしまった。お前たち二人は、もう見ていられない。ちゃんと話せよ。来週はひと月経つんだろ?」
 スタッフ控え室で、テーブルのちょっと離れた場所に掛けながら、失敗のオムライスの焦げた方をつついて、碧斗は言った。「今度の土曜は会って。この近くの店予約してあるから。午前十一時に、いい?」
「わかったわ」とだけ、未来は言った。
 そこが例のプロポーズのメッカだということは、おそらく未来も承知していたに違いなかった。
 碧斗の父、星一も、未来の父、治郎も、そして兄たちも、そこでプロポーズをしてきた。その験(げん)担ぎもあり、当然碧斗がその場所を使わないはずはなかった。


 その日、碧斗は約束の二、三十分前には着いて待っていた。ずっと携帯をいじりながら、消さないで取ってあった未来とのメールの遣り取りを見返していた。
 未来がやって来た。午前の明るい日差しを受けて、彼女の白い肌はいつもに増して透き通るように美しく見えて、碧斗は息を呑んだ。今日の碧斗は、気安く未来を見られなかった。眩しいものを見るように彼女を見上げてから、ウェイターが来る前に、自分が立って彼女を席に勧めた。
 そこまでは、父親たちを含む三家の男性たちの誰よりもスマートで完璧な滑り出しのように見えた。しかしながら、ここでプロポーズした他の男性同様、彼の内面は緊張と不安が極度に達していた。そしてそれは、他の誰よりも強いものだった。ノーと言われるかもしれないのだ。
 碧斗は、呼吸も心臓の鼓動も、自分でコントロール出来なくなったような気がした。
 その時、花束が届いた。未来の表情は和らぎ、碧斗もそれによって少し呼吸が楽になったように感じた。
 彼はすぐに言葉を発した。「俺は、君がなってほしい人間になることにするよ。三和の次期社長になってほしいなら、頑張るよ、今まで以上に。逆に三和を捨てろというなら捨てるよ。
 未来。君をどれだけ愛しているか。どれだけ大切か。俺にとってなくてはならないか、言葉では言えないよ。どうか結婚してほしい。一緒にいてほしい。俺のこと応援していてほしい。君がいないとだめなんだ。頑張るから。ヒットも打つし、ファインプレーだって。だから、ノーと言わないで」
 碧斗の目は潤んでさえいるようだった。その目で未来を見つめた。
「結婚してくれるよね」
7

お、っと碧斗もこういうこと言うんですね。
このプロポーズの言葉は
未来のハートに届くでしょうか。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






2010.09.09 追分市民の森 コスモス.jpg


碧斗の一世一代のプロポーズ。
さて、未来の答えは…★


 未来は深く頷き、「はい」と言った。
 そして、それを合図のようにせきを切ったように、彼女の目からは涙が溢れ出した。
 未来が涙を収めると、二人はゆっくり食事を取った。

 碧斗は微笑んでただ未来を見つめていた。
「何を考えているの?」と、未来が言った。
「君がきれいだなあって」
 未来は嬉しそうに微笑んだ。
 碧斗は尚も言った。「本当にきれいだ」今日の碧斗は正直に気持ちが言葉になるようだった。
「ありがとう。初めてね。そんなこと言ってくれるなんて」
「そうだったかな。照れ臭いからね、いつもは思ってても言えない」
「私がきれいだとしたら、それはあなたのためにきれいなの。ママに言われてきたの。自分の顔は自分のものじゃない、あなたを愛している人のものよって。だから、私の顔はあなたのものってことよね。あなたのためにあるの。家族のためや、会社のためでもあるけど」
「ありがとう。まだ信じられないくらい嬉しいよ。さっきも、君がきれい過ぎるから何を言ったらいいかわからなくて、真っ白になるところだった。ノーと言われたらどうしようって、言われるくらいなら、俺の気持ちを伝え切ろうと思って。よかった。マジで断られるかと思ったよ」
「ノーと言われたらどうだった?」
「あきらめずにずっと伝え続けるつもりだった」
「直球の連続だったわね、今日は」
「かなり追い込まれてたから」
「いつもは遠回しな言い方だったり、冗談っぽかったり、ただの口先だけの言葉かなぁって思ってたけど」
「この一ヵ月、俺自身のこともよく振り返ってみたんだ。君のことも。このままだったら、ノーと言われるかもしれないと思った。仕事のことよりも、会社や会長の意向よりも何よりも、俺は君が大切だと改めて気付いたよ。プロジェクトは適任者に任せたんだ。時間を作って君ともっと会いたい。でないと、俺が力がなくなる」
「これからは会ってくれるんだ」と未来が笑って言った。
「会ってくれなかったのは君の方だろう?」
「私は一ヵ月だけでしょう」と未来は碧斗をじっと見ながら言った。「海外に行ってる時会えないのは我慢できた。本社のおんなじビルにいても、知らない振りしなければならないのも、仕方がないけど…。このまま、ただお祖父様の言う通りに、婚約も結婚も進んでいくんだろうなって。なんか嫌だったの」
「会長のことも大切に思ってる。三和のことも。会長からも、オヤジからもそろそろって結婚のOKが出て、なんか戸惑ってた。ごめん。今まであれだけ手かせ足かせでさ、あまりに呆気なく許されて拍子抜けでさ。それどころか、ちょっと焦ってた。かっこつけて、実績を持ってからなんて。ごめん」
「碧斗はお祖父様にもそれから会社にも認められてるわ」
「そうだといいんだけど」
「なんで信じないの?」こうやって未来はいつも碧斗を元気づけようとしてくれる。
「わかってるつもりなんだけどね」碧斗は言った。「ほんと、ホッとしたよ。ずっと口もきいてくれないからさ」彼は愚痴る余裕が出てきたようだった。
「ごめん。でも、碧斗がいけないのよ」
「そうか。みんなにも言われたよ。さっさとプロポーズしないからだって。みんな痛いとこ突いてくれてさ」
 そして、彼は急に思い出したように言った。「…そういえば、君の会社での菊池みきの変装だけど、あれはあれでチャーミングだけど、婚約を発表したら、あの変装からも解放されるよね」
 菊池みきとは、祖父の旧姓の菊池を使って未来を別読みにした会社での彼女の仮の名前だった。
「彼女は残しておきたい」
「へぇ。じゃあ俺は菊池みきと結婚してもいいよ」と、碧斗は笑って言った。
「ふーん。それも面白いかも」未来も笑ってから、こう言った。「婚約発表のこととか、お祖父様と話して決めてもいい?」
「君が好きなようにしたらいい。どんな趣向でも俺はOKだよ。俺は君と結婚できれば」
「でも相談にはのってね」
8

ほお、なんだ、やっぱり、
Yesなんですね。
一ヵ月の間の緊張は何だったのでしょうか?
あれも、喧嘩の一種ですね、
犬も食わないというあれです。。。
碧斗と未来も
 くす玉の下に立つ日が近づいたようです。
登場人物の確認は
家系図をどうぞ。 
三和家の家系図も参考にどうぞ
  「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日 よい夢を

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写真は:ひでわくさん
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物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
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2017年07月20日

126 孔雀の羽が広がる瞬間3 ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-1】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
2010.09.17 和泉川 コスモス.jpg


未来に会ってもらえなくなった碧斗は、
彼女の兄たちに相談を持ちかけます。
さて、どうなる???★


 碧斗の話には、志道が加わる前に既に一回、空にあっさり結論付けられていたが、志道もはっきりと言った。
「一ヵ月後に、プロポーズをはっきり決めるしかないですね。三和の後継者として仕事で実績を立てることよりも、女性には愛が全てですから」
「未来はね、プライドがすごく高いんだ。今まで従順そうにしていたけど、昔からね、一回嫌となったらテコでも動かなかったんだから」と、空も追い討ちを掛けるように言った。
 そして、その後帰宅した未来と話せるように兄たちが場を作ってくれたにも関わらず、碧斗には手も足も出なかった。未来の態度は素っ気なく、彼はなんとか会う日を作ろうとするのだが、無駄だった。
「土曜日はバイトすることにしたの。会社には内緒よ。ちょっと忙しいみたいで、頼まれたの。日曜はずっと予定が入っているし、土日は一ヵ月後まで空かないわ」と、未来は言った。
 兄たちにもどうしようもなかった。「あきらめろ」と、空は言った。「ハナから会う気がないようだぞ」
「そうですね」と、志道も言った。「好きなようにさせた方がいいですよ。一ヵ月後には会うということなんですから」
「あれは“じゃじゃ馬馴らし”前の未来より怖いな。下手に何もしない方が無難だ」と、空の意見は更に無情だったが、的を得ていた。
 それでも、碧斗は帰る前、未来の部屋の前に行って、声を掛けた。
 普段なら、逆に素っ気ない彼に対して未来は、送る瞬間まで側を離れなかったし、見えなくなるまで見送ってくれたというのに、部屋の中から「じゃあね」と言われただけだった。

 いつもどんな時でも、前向きに明るく寄り添ってくれた未来の存在は、彼にとっては大きな支えだったのだ。彼は、ポーカーフェイスだとか飄々(ひょうひょう)としているとか言われるが、それは淡白なのではなく、照れ隠しのためのポーズであることは、近い者は皆知っていた。
 哀れな碧斗は、会社で眼鏡の変装姿で働いている未来を遠くから盗み見たり、土曜日には“星の家”を手伝う姿を、やはり、こっそり見るしかなかった。
 電話には出ないし、メールの返事も数回に一回、ここまでないというくらいの冷たいものが来るだけだった。
 いつの間にか、彼はため息をつくことが多くなった。
 その晩も碧斗は自分の部屋で、深いため息をついた。幸いにも、窓から顔を覗かせている月だけしか、それを聞いた者はいなかった。
 満月でなかったことは更に幸いだった。フルムーンを見て、不幸を嘆くと、ろくなことにならないという。満月の晩には、幸せを祈るのが似合っているのだ。欠けている時は、その分だけ不幸を嘆くことが許される。
 その晩の月はまだ生まれたての若い三日月だった。不幸を嘆くには打ってつけだ。
 しかし碧斗は、もう一度ため息をついただけで、その顔に思いを押さえ込むようにして、何も言わなかった。
5

このじれったい状況は
いつまで続くんでしょうか?
碧斗のため息が移らないように
お気をつけください。
引き続き、↓次の回もご覧ください。






2010.10.18 追分市民の森 コスモス 白.jpg


今日は、“星の家”ファミリーが
集まります。
碧斗と未来の姿もありますが…★


 次の日曜は、“星の家”の集まりがあった。碧斗と未来も参加していたが、ある一定距離より近くには近付かなかった。
 治郎が率いる丹野音楽事務所の、今では副社長となった初樹が言った。「お互い気にしているのは丸わかりなのにね。姉さんの時にも、星矢兄に相当待たされたけど、結構、辛抱強かったよね。でも、丹野家の女性は…」と、言い掛けて麗美が近付くのを見て、彼は途中でやめた。
 麗美は双子の一人を抱いていた。
「初華(はつか)は?」と、もう一人の所在を初樹は訊ねた。
「お義父さんが離さないわ」
 孫の誕生を一番喜んだのは、やはり一朗だった。仕事の忙しい息子夫婦のために、定年を迎えた今年からは子守を買って出て、子ども達は両親よりもなついているくらいだった。
「初華の方が離れないんじゃないか?」
「そうね、相思相愛だから」
 祖父と小さい孫の姿ほど、微笑ましいものはないかもしれない。一朗の膝には初樹と麗美の子の初華が、そして、治郎は空の息子、大地を抱いていた。
 そのうちに、二歳になる大地は、祖父の膝にじっとしているのを嫌がり、手を離すとあちこち動き始めた。
 その様子を見ながら、星一が言った。「こう見ると、いいジジ振りだ。イチ、お前は板についているな。随分おとなしくしている」
「初華は眠いだけだよ。この子は楽なんだ。すんなり眠ってくれる。もう一人は愚図るんだ」
「一樹(かずき)か」
「葉摘と初樹の時によく似ている。あの頃は必死だったから、こんな風にかわいいと思える余裕がなかったかもしれないな」
「よく育てたよ。初樹がもう父親なんだからな。俺はまだ一人残ってる」
「碧斗か」
 孫を父親に任せて治郎が戻って来て言った。「マスターと三和のお義父さんが許したんだから、もう一気にいくと思ったのに」
「また、ぐずぐずしてるんだな、マスターの息子だね、碧斗も」と一朗。
「碧斗は大丈夫だと思っていたんだよ…」ぐちぐち言いそうな治郎を見て、星一は話題を変えた。
「志道が帰って来てたんじゃなかったのか?」
「今日もちょっと寄るって言っていたよ」
 噂をしている所に、その本人の志道が姿を現した。
 みどりたち母連に最初につかまり、その後、父たちの所に挨拶に来て、次に待ちかねている弟たちの所に呼ばれていった。
 その場の雰囲気を変える「華」があるというが、志道がまさしくそういう人だった。
 彼は更に年齢と共に風格を増したようだった。公私共に充実した自信と幸福感が隠しても隠し切れないものとして漂っていた。
「情けない顔してますね」と、志道は碧斗に声を掛けた。「いつもの碧斗らしくないですよ」
「顔に出てる?」
「ええ。丸分かりです」
 碧斗はまた深いため息をついた。
 前に志道に言われた言葉はとてもありがたかったが、碧斗にとっては、まだ始まって一週間余りなのに、未来の言った一ヵ月先とは、気が遠くなりそうに感じるのだった。
6

志道の登場、の部分は
少女マンガだったら
花や星をあしらえばいいのでしょうが
小説ではどのように表現するのか
悩むところです。

さて、碧斗はどのように
一ヵ月を過ごすんでしょうか。
登場人物の確認は
家系図をどうぞ。 
三和家の家系図も参考にどうぞ
  「三月さくら」シリーズ前後のお話は こちらから。




よい一日 よい夢を

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写真は:ひでわくさん
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に、書き溜めた小説を編集し始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
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