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2017年10月24日

(詩) 秋が連れてくるもの 2017 (「あき」を折り込んで)


いよいよ秋らしい季節となりました。
秋 「あ」と「き」で
作った即興の詩★

踊るシベ♪



    「 秋が連れてくるもの 」



 秋が連れてくるもの
 愛… それとも
 きまぐれ


 秋が連れて来るもの
 安心… それとも
 危険?!


 秋が連れてくるもの
 明日… そして
 希望


 秋が連れて来るもの
 足音… そして
 気持ち


 あき 秋 空き 飽き 厭きあき…?!
 あき 秋 諦めない 諦めない 諦めない… 


 秋が連れて来るもの
 あなた…
 そして
 きっと…! 





だんだん秋が深まって
だんだん涼しくなってくると
もの寂しく感じたり
わけもなく悲しいような気持ちになったり
これが昔の人が言った「ものの哀れ」
なのかどうか…
感傷、物思い、そんなものが
似合う時季になりました。
「あ」「き」を探しながら
数年前に、作ってみた詩です。
今年の秋は、もうちょっとたくさんの
「あ」「き」を見つけ出したいですね。




よい一日 よい夢を

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写真は:踊るシベ♪
by (C)ヨマさん
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posted by kuri-ma at 05:00| Comment(0) | ★季節の詩 愛の詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

161 《最終章》 恵理の片恋3 満願成就1 ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-4-4、5】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
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断られるのが
苦手だという志郎。
その理由は…★


 続けて、志郎は二年前に断られたというエピソードを話し始めた。
「かわいい娘(こ)だったよ。何か訊くとね、一生懸命まじめに答えてくれるんだ。で、にこって笑ってくれるから、てっきり好かれているんだと思った。
 それに、彼女の話が微笑ましくてね、僕も大笑いしてしまって…。とにかく楽しかった」
 そういう娘(こ)が志郎の好みなんだ、きっといい娘(こ)だったんだろう。
「次の約束をしたらね、その日は都合が悪いと言うんだ。真に受けていたら、なんとその日のその時間、彼女を見掛けてしまった」
「え」
「嘘をつかれたと思った。きっと断る口実だったんだって」
「志郎さんにそんなことする人がいるのね。それでどうしたの?」
「何にもしない、それっきりだよ」
「付き合っている人とかいたってこと?」
「さあ」
「確認しなかったの?」
「しなかった」
「それにわかるんでしょう、志郎さん、その人に好きな人とかいれば?」
「うん。会った時は、純粋な娘(こ)だと思ったんだ。おそらく彼氏もいないと思った。でも、僕を好きかどうかまでは分からないからね」
「そうなの?」
「自分のことばかりは、わからないんだ」
「そうなんだ」と言いながら、つい恵理は言ってしまった。「こっぴどく断られたというから、どんな話かと思った」
 そこまで話したとき、志郎は笑い始めた。可笑しくてたまらないというように、声を立てて、彼は笑い続けた。
 何が可笑しいのかわからない恵理は、きょとんとしていた。志郎がこのように笑うのを見るのは初めてかもしれなかった。
 いつも人を笑わせてばかりで、笑顔は絶やさない方だったが。
 彼の笑いは、周囲をほころばせる。ついついもらい笑いをしてしまいながら、恵理は尋ねてみた。「何がそんなに可笑しいの?」
「ちょっと思い出してね」まだ満面の笑みをたたえたままの志郎は言った。「何が可笑しいんだろうね。ただ何か楽しくて愉快なんだ。今、幸せだからかな。気持ちに余裕がある。今なら、あの時の彼女の気持ちも分かるしね」
「そう」
 彼が幸せだと聞くと、いいことなのに、心がチクリと痛む。彼の幸せは私の幸せと思えないのが寂しい恵理だった。
「とにかく断らないで」と、志郎は再びそう言うのだった。
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4744263つるバラ.jpg


いよいよ最終章の
最終節です。
え、もしかして…★



第五節 満願成就


 その後も二人の会話は続いた。その間、志郎は、何度も笑い声をあげたし、恵理もだった。
 夜が更けて、店じまいをした“Jiro‘s Home”にやって来た。片付けをしているスタッフたちが、口々に挨拶してくれる。
 彼らの視線はいつもながらに気恥ずかしい。どうも彼女と思われているような気がする。『違うのに…』と思うが、訊かれてもいないから、弁明することもできず、恵理は今夜もそれに耐えるしかなかった。
 すぐにスタッフも帰っていき、最後に、初めて恵理がここに来た時案内してくれたスタッフ、──志郎の下でチーフと呼ばれているらしい──が、その日の報告をして帰って行った。
 灯りも一部を除いて消されてしまった。
「志郎さん、私、やっぱりもう帰ります」
「せっかくだから何か飲もう」
「…」
「急におとなしくなったね」
 緊張した恵理の様子を見ながら志郎は笑って言った。「なんで君をここに連れてくると思う?」
 そういえば、毎回、待ち合わせはここだ。今日は違ったが、食事の後、こうやって連れて来られた。
「君をみんなに見せたいからさ」
「…!」
「いつだったかチーフに『私は違います』って言ったんだって?僕は『大事な人が来るから』って予告しておいたのにさ」
 スタッフの視線の意味はそれだったんだ。でも、大事な人、とはどういう意味だろう。
「君も鈍感な人だね。滅多にナンパなんかしない人に、こう何回も誘われているのに」
「え?」
「何回二人で会ったと思う?」
「え、でもこれは東京見物…」
「じゃあ、マスターかおじさん、おばさんと行けばいいんじゃないの」
「みんな忙しいし」
「僕は暇に見える?店とホールの支配人をしながら、“星の家”を手伝ったり、平日の夜も週一で空けて、日曜日は他の誘いをすべて断っている」
「あの、だってお見合い…」と言い掛けた言葉は志郎の声にかき消された。
「誰にも言っていないけど、ピアノよりも仕事よりも打ち込むものができたんだ。時間があれば、それに投入したいんだ」
「…?」
「書きたいものがあって」
「…何か書いてるの?」
「うん、まあね。とにかく僕は暇じゃない」
「忙しいのにありがと」
 志郎はまたフッと笑って言った。「まったく君は…。お礼を言ってもらうためじゃなくてさ」
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  治郎が亡くなった頃の家系図です
   物語は21年後になります



プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
物心ついた時には、何かを読んでいました。物語は小学生、詩作は中学生から始めるも、世界平和と結婚の夢の前に、一物書きになる夢は横に置いて、気づけば元文学少女に過ぎない、おばさんになっていました。子の乳離れを期に小説を書き始め、その後ブログをはじめました。
ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。

見えない世界、霊界、神様について、人生については、もう一つのブログをどうぞ。
夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
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2017年09月23日

160 《最終章》 恵理の片恋1 “星の家”に棲む妖精  ❀三月さくら2017❀  【三月さくらZ-4-4】



小説 ▼△三月 さくら待つ月
四月 しあわせの始まり△▼
薔薇と音譜と.jpg


お待たせしました!
2年半ぶりの東京見物の復活、
そして恵理の片恋は…★



    第四節 恵理の片恋



 ピアノの音が聞こえると、すぐに耳を澄ましてしまう。それが、生のピアノの音だったりすると、恵理の動きは、しばらく止まったままになる。
 生まれた頃に、いつもかかっていたという志道の音楽が、二十一年間、一番落ち着くものだった。ピアノを聴くだけでも、心が和む。
 志郎の父・志道が亡くなる前、最後のコンサートが行われたという。母と一緒に、お胎(なか)の中で聞いていたのだと思うと、懐かしい気持ちになる。
 実際、その時お胎(なか)で、そうとう楽しく動いていたということだから、生まれる前からのお気に入りに違いなかった。
 しかし、ここ最近は、志道の曲を聴くことはおろか、ピアノの音が聞こえただけで心が落ち着かなくなり、なんだか息まで苦しくなる気がする。
 それを志郎が弾く姿が、目にチラつくからだ。

 もう晩秋の陽はすっかり暮れていた。
 この場所は避けた方がよかった、失敗したなと、恵理は思っていた。
 “Jiro‘s Home”という、生のピアノがいつも流れる店のカウンター席に、くすぐったいような気恥ずかしい思いで座っていたのだが、聞き慣れた曲をピアノが気持ちよく奏でてくれているのが、落ち着かない気持ちを助長した。
 会員制の店だと知らずに、入り口で名前を訊かれたが、すぐに通してもらった。
「マネージャーから聞いています。飲み物を飲んでくつろいでいてくださいと」
 そしてこの席に案内された。志郎が付き合っている女性でしょうと訊かれて、思わず両手を振った。彼の名誉のためにもはっきり否定しておかなければならない。
「それは、私じゃありません」
 相手は不思議そうな顔をして、またこう訊いた。「…じゃあ、面接の人ですか?」
「いいえ、違います」
 そんな会話があったので、なんとなくスタッフに見られている気がして、温かい飲み物を飲んでも、気持ちがホッとしないのだった。十分ほどの時間がすごく長く感じられた。
「ごめん、待たせたね」
 外出先から戻ってきた志郎が言った。「ホールに行っていたんだ」
 ホールというのは、“Jiro‘s Music Hole”という名前の通りの小規模の音楽ホールで、志道の命日の前に毎年里帰りコンサートをしている場所でもあった。
 志郎はこの店とホールを任されていて、マネージャーと呼ばれていた。
 戻ってきたばかりのボスの許に、スタッフが代わる代わる来ては、仕事上の報告や確認をしていく。皆が、チラッと自分の方を見る視線に恵理は耐えなければならなかった。
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恵理の片恋の相手は志郎、
かなわぬ恋だと
わかっているのですが★


 今日この日、志郎は、先日の母・さちが依頼した約束を果たしてくれることになっていた。「東京見物」それが、この晩の目的だった。
 たとえ、母から言われて仕方なくだったとしても、志郎に片恋し続けている彼女が、その申し出を断るはずもなかった。
 二年半前、上京した時、初めて父や弟以外の男性と二人だけで、一日を過ごした。それが、志郎だった。
 その時に始まってしまった、恵理の淡い恋は、それ以上進むこともなく、かといっておしまいになることもなく、ほのかに残っていたのだ。
 ほのかだと思っていたのに、この秋から、“星の家”を背景として、志郎が恵理の日常に急に入り込んできた。
 もう、忘れなければならないと思っていたのに、忘れることもできないまま、存在が大きくなってしまった。
 志郎の縁談は順調だと聞いていたし、もうじき、自覚したばかりのこの片思いも、あきらめなければならなくなる。その前のちょっとした猶予期間、東京見物の続きをするくらいいいじゃないか、と恵理は心に言い聞かせた。

 その後、裏でつながったさちと叔父たちは、さりげないつもりなのだろうが、そのお節介は、あまりに明らさまで、恵理は気恥ずかしくて仕方なかった。
 志郎の平日休みの夜などに、映画に行ったり、食事にも行ったし、混むからなどと言っていたのに、ディズニー・シーにもスカイツリーにも連れて行ってくれた。
 秋も深まり冬が近づいたある日、志郎と夕食を食べた帰りだった。
 今度は志音のコンサートに一緒に行こうと言われて、恵理は思わず言った。
「お兄さんのコンサートに私と行ったりしたら、彼女に悪いわ」さすがに見合いで付き合っている彼女が一緒に行くべきだと、恵理は思ったのだった。
「彼女って?!」
「お見合いの…」
「ああ、彼女ね」
 志郎はにっこり笑った。女性客がうっとりなるわけだ。そんなふうに笑いかけられれば、違うとわかっていても、なんだか自分だけに笑いかけてくれている気分になってしまう。おまけに志郎は、恵美の気持ちなどお構いなしに、じっと見つめてくる。
 恵美はその視線を敢えてはずして、うつむいた。こんなのは拷問だ。何でこんなに自分の魅力に無頓着なんだろう。
「そんな顔しても、無理だから」と恵理はようやく気持ちを切り替えて言った。
「…つまり、僕の誘いを断るってこと?」
「それがいいと…」
「よくないね。僕はね、否定に耐えられないたちなんだ」
「断られたことがないってこと」
「あるよ、二年前に、こっぴどくね」
「志郎さんにそんなことする人なんて…」
「…いるよ、現に君が断っているじゃないか」
 志郎の顔には、微笑みがあったから、恵美には戯れの言葉にしか思えなかった。
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